雪「ほなあとはカッパやな」
は「雨具コーナーかな?」
蒼「あっちに雨具コーナーあった気がする」
蒼くんが振り向いて後ろを指差す。
私たちは一緒に蒼くんが指差した方向に向かう。
雨具コーナーには長靴や折りたたみ傘、防水スプレーなどが並んでいた。
3人で別々の場所を探す。
えーっと、カッパカッパ…
雪「あ、ここカッパあんで〜」
陳列棚の反対側から雪くんの声がする。
雪くんが見つけてくれたみたい。
は「そっちいく〜蒼くんいこ」
蒼「そやね」
蒼くんと一緒に陳列棚の向こう側にいく。
カッパ売り場では、雪くんがカッパと睨めっこをしていた。
雪「なぁはるちゃん」
は「ん?」
雪「こっちとこっち、どっちがええと思う?」
雪くんが二つのカッパを持って見せてくる。
ち、違いがわからないんですが…。
は「何が違うの?これ」
雪「こっち普通のカッパで、こっちポンチョ型やねん」
は「ポンチョ、絶対ポンチョ」
こんなのポンチョに決まってますよね。
即決即決。
てるてるぼうずみたいで絶対可愛い。絶対。
雪「ほなポンチョにしよ〜」
蒼「俺は普通のでいい」
は「え〜…」
蒼「え〜ってなんなん」
は「蒼ポンチョも見てみたいなぁと思いまして…」
蒼「却下」
ぐぬぬ。
双子ポンチョの目論見が呆気なく散った。
雪「はるちゃんもポンチョにせえへん?おそろい!」
は「私は濡れなかったらなんでもいいかな〜」
蒼「ポンチョじゃないほうが濡れないだろ、そもそも使うか分からないけど」
確かに。
まぁ普通のカッパでいっか。
私たちはカッパをカゴに入れて、会計をするためにレジへ向かった。