テラーノベル
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「ありがとうございました〜」
店員さんの声を背中に、3人で出口の扉をくぐる。
首から斜めがけしている自分のスマホを見てみると、時刻は16時21分。
そろそろ柚菜、迎えに行かなきゃな。
は「じゃ、私はそろそろ..」
雪「柚菜ちゃんのお迎え?」
は「うん、学童通ってんだ」
蒼「俺らも帰ろう」
だんだんと日が暮れてきて少しずつ寒くなってきた。
人混みを掻き分けて駅の改札を通る。
は「じゃ、また明日、学校でね」
茜色の夕陽が双子の綺麗な白髪と瞳に反射してとても綺麗。
双子はこちらを見て手を振る。
蒼「うん、また明日」
雪「ばいばい、はるちゃん」
双子に別れを告げ、ホームへ向かう。
冷たい風が吹く。
私は着ていた上着のボタンを閉めた。
6分後、私の目の前に電車が止まる。
これに乗って柚菜を迎えに行く。
車内は相変わらず人が多く、そのせいか少し暑くなってきた。
スーパーに寄って、お弁当の材料も買わなきゃ..。
電車に揺られること約20分。
いつもの最寄り駅に着いた。
そういえば、涼風くんも昨日この駅で降りてたよね。
もしかしたら家、近いのかな。
とことこと改札を通って歩き始める。
すると…
ピコンッ
スマホの通知音だ。
誰だろ。
通知は2件。
同時にメッセージが来たようだ。
蒼【はるちゃん今日はありがとう。気をつけて迎えに行ってね。また明日】
雪【はるちゃん気をつけてな!いつか柚菜ちゃんに会わせてな〜】
保護者(双子)からだった。
蒼くんにはありがとうのスタンプを、
雪くんには【ありがとう。いつかね】と返してスマホを閉じ、再び歩き始めた。
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