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今回、ピンク要素ありまする(BLな)
俺は駅に向かった…はずだった。
なのになぜかベットの上にいるし、辺りは真っ暗。
「…」
「何があった…?」
とりあえず起き上がって歩いてみようとするも、手錠があって上手く起き上がれない。
「チッ」
「なんだよこれ」
1人でキレていると、コツコツと足音が聞こえた。
俺をこの状態にしたやつかもしれない。
ガチャッとドアが開く。
「あ、起きたの…?」
「…」
俺は何も言わず、声の聞こえる方をただ睨む。
「…ごめんなさい」
突然、謝られた。
「は…?」
あまりにも突然過ぎて、驚きがかくせない。
「どういうこと…?」
と聞き返してみると、そいつは俺の横に座った。
「僕は光透(みと)。柳村光透(ヤナギムラ ミト)、同じ学校の後輩です」
「僕ね、先輩が好きなんです。」
「男なのにおかしいですよね…」
彼はそう言って泣く。
突然の告白にどうすればいいか分からず、窓の外を見つめ、最適解を探す。
「…ありがとう」
思いついたのは、その言葉だった。
前に霞嚨斗が教えてくれた。
「好きって言われたら、どうする?」
「突然どうしたの?」
「俺さ、告ったことあったんだよ」
「そしたらさ、ごめんなさいって謝られたんだ。」
「…そっか」
「でも、ごめんなさいよりもありがとうって言って欲しかったなぁ…」
そんな話をしたのを思い出す。
「先輩、どうしたの?」
昔のことに懐かしさを感じ始めた頃、彼がそう聞いてきた。
「あ、なんでもないよ」
「ありがとうってさ、OKってことでいい…ですか?」
「…俺」
「俺はさ、」
俺は…彼の気持ちには応えられない。
「ずっっと想ってる人が居るんだよ。」
「それでもいいなら、いいよ」
これで良かったのだろうか。
「全然いいよ!」
「それを含めて全部好きだから!」
「好き」と言われ不意に顔が熱くなる。
「…w」
「先輩は可愛いですね」
「あ、ごめんなさい」
「手錠外しますね。」
「…ありがと」
「可愛い…」
可愛いで喜ぶって変…かな?
「…////」
突然、耳を触られる。
くすぐったい…w
そこから頬、顎と手が降りてきた。
「…え?」
彼の顔がゆっくりと近づいてくる。
_そして、何かが唇に触れた。
「ん…?ん!」
は?キス?ちょい待て、ファーストキスなんだが()
そして俺のファーストキスは、後輩の男子高校生にあっさりと奪われてしまった…。
「んっ…」
…長い。
俺の知ってるキスじゃねぇ…。
苦しくなってきた。
離れようとしても、腰をがっちり掴まれてて離れられない。
息をしようと口を開く。
光透はニヤッと笑った後、舌を入れてきた。
「んぁ…//」
何このキス、知らないんだけど…。
彼の舌が、俺の口の中を遊ぶ。
ゾクゾクとした感覚が腹を通る。
「ふっ…//」
声が漏れてしまい、顔が熱くなる。
「んっ…み、と」
俺が名前を呼ぶと、キスをやめてくれた。
「ふ、ふぅ…」
「どうしましたか?先輩♡」
俺は光透の袖を掴む。
「怖い…です。」
「ってか、なんでキスしてくんのさ!」
「可愛かったから、つい…」
「ごめんなさい…」
反省しているようだ、シュンってしてる、
「…許す。」
「だから、もう1回…しよ?」
今はカレカノだから大丈夫なはず、
光透は驚いた顔をする。
「はぁ〜、」
「可愛すぎませんか…?」
「煽ったのは先輩なんですからね…」
柳村 光透(ヤナギムラ ミト)
白雛高等学校
2年3組
ヤンデレ…?
はぁい、やっちゃんです。
次回、霞嚨斗編!
じゃね!