💛(CP要素なし) ※微ホラー
「〜♪あっちにもらーぶで♪こっちにもらーぶで♪」
ふかふかのソファに座りながら、映画と音楽を垂れ流しスマホで可愛い動物の写真を漁る。大好きな元貴の歌を口ずさみつつ、画面をスクロールすれば、愛らしい姿をしたハムスターの動画が流れてきた。
「…んん!!このハムスターかわいい……。」
贅沢で幸せな空間を満喫していると、隣の部屋から物音がした。確かあっちは寝室で、何か落ちるものも置いてないはず。
音楽と映画を止め、スマホを握り締めて部屋へと向かう。
いつもと変わらぬ扉を開けて部屋の電気をつけると、そこには1人でに動き出しているルンバがいた。最近元貴に貰ったもので、掃除する手間が省けてかなり助かっている。
「…あれ?なんかボタン押しちゃったかな。」
僕のスマホとルンバは連携されていて、設定されたボタンを押せば現実世界のルンバを操作できる。何かの手違いかと思い、掃除を終わるよう指示を出せば、元の位置へと戻って行った。特に気にすることも無く、部屋を出てリビングに戻る。
音楽をかけ直してソファに座る。折角ゆっくり出来る時間だと言うのに邪魔をされてしまった。先程と同じようにスマホを見ようとした時、またルンバのいる部屋から変な音がした。こんなにも立て続けに起こると少しだけ不気味だ。
今度は音楽を流したまま部屋を出る。何か音がないと不安で押し潰されてしまいそうで。
2度目の扉を開けて電気を付ければ、定位置から動いていないルンバがいた。何の音だったのかと首を傾げると、微動だにしていないルンバが点滅し始めた。そして、変な稼働音を立てて何度も点滅を繰り返す。不安を煽られるような不協和音に、握りしめていたスマホに無意識に力が入る。
「…なにこれ…壊れちゃったのかな…?」
暫く経ち静かになったルンバを置いて、一旦部屋を出る。きっとスマホで調べれば原因が出てくるはずだ。
そう思い、スマホの画面をつけた時、ひとつの通知が届いた。時々掃除中のルンバからエラーメッセージが送られてくる時がある。ダスト容器がいっぱいとか、左車輪が回転してないとか。どうやら通知の内容はルンバからのようで、若干の違和感を持ちながらも内容を見る。
スマホをタップした瞬間、映し出されていたメッセージに血の気が引いた。
“何かを感知しました”
特にオチはないです。ホラー系が書きたかっただけ🫠
機械が示す”感知”ってめっちゃ怖いんですよね。私たちには見えない”何か”な気がして。
ちょっと内容改変してますが実はこれ私の実話です。勝手に稼働してただでさえ怖いのに、メッセージで追い討ちかけられて死ぬかと思いました。
これ書いてる時に、「下書きの保存に失敗しました」って赤く表示されてビビり散らかしてました🤤🤤
コメント
4件
これで怖くなって2人に連絡しちゃうryoちゃんみたい!
え……怖すぎるんですけど、😮しかも実話ってめちゃくちゃ怖いじゃないですか…!!