「カラオケ行こうぜ!」
「あっいいね行こ!」
カラオケ……それは僕にとっては地獄のような場所。
歌は下手だし、面白くもないし……
「ええこれまじか歌うのかよ!」
どうやら少し前に流行ったアニメの主題歌を歌うらしい。
ボーカルが女性の上に、跳躍が多く難しい。
しかしそれを歌うのは学年1歌が上手いと言われている奏太(そうた)。
僕なら壊滅的だろうが、この人なら上手に歌い上げるだろう。
そんな僕は、歌わないよう必死に、曲を入れたりタンバリンを振っている。
しかしそれだけで乗り越えられるはずがない。
「あれ?歌ってなくない?」と曲を入れられる。
もしくはマイクを半強制的に持たされる。
「あれ?海兎(かいと)歌ってなくね?」
ほら来た。これだからカラオケは……
「いや、いいかな。喉の調子悪くて。」
えーせっかくカラオケに来たのにー?と志恩(しおん)が不満そうに言う。
そもそもなぜ僕がこの陽キャ2人とカラオケに来てるのか?だが。
話せば長くなる……。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!