それに、このテレビ局だけなのだ。
疑うべきは、ここのスタッフだろう。
だが、人数が多すぎて特定出来ない。
男か女かも分からない。
目黒は心配して、一緒に番組に出てる先輩に話してはどうだと言う。
阿部はこんな小さなことで、煩わせたくないと言う。
案外、阿部は頑固だ。
きっと、言わないだろう。
目黒ー亮くん、言わないの?
阿部ー蜂くらいで、いちいち言わない。
目黒ーだけど、迷惑してるじゃない。
阿部ーお弁当はマネさんが買ってきてくれるし、部屋は掃除の方が先に綺麗にしてくれるし、大丈夫。
楽屋には鍵をかけているから、
どうやって蜂を入れてるんだろうか?
阿部は同じ楽屋をいつも使っている。
楽屋を変えようと事務所が言い出し、違う部屋になった。
何も起きないと思いたい。
楽屋を変えてから何も起きない。
安心していた2か月後、生きたスズメバチが部屋を飛び回っている。
阿部はもう、楽屋に行くのが嫌になってきた。
時間まで車の中で待機してようか?
だが、着替えないといけない。
1度は必ず楽屋に入ることになる。
阿部ーめ〜め〜。
目黒ー情けない声出さないで。
阿部ーだってぇ。
目黒ーでも、困ったね。
阿部ーここのスタッフだと思うけど確証ないし、合鍵作ってるんだと思うけど、全員の持ち物検査するほどのことじゃないし。
目黒ードアの前に警備員置いてもらったら?
阿部ーそんな大物芸能人じゃないし。
目黒ー防犯カメラは?
阿部ーあっ、見てないかも。
目黒ー普通、1番に見るでしょう?
阿部ーあぁ、そうだよね〜。
目黒ー抜けてるなぁ。
阿部ーすぐ確認する。
目黒ー今夜、うちにおいでよ。
阿部ーうん、行く。
目黒ーじゃあ、頑張って。
阿部ーじゃあね。
抜けてた、抜けてた。
防犯カメラだ。
阿部のマネージャーがテレビ局の番組担当者に言って、防犯カメラを見せてもらうことにした。
コメント
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キミが悪いな