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赤く丸い血液を見ていると心が落ち着いた。出てくる血に紙をおしつけると、血がみるみるうちに吸われ、紙が赤くなるのが面白かった。切る痛みを感じれば、僕の罪は全てが無くなると思った。絆創膏が赤く染る様子も、見ていると脳が溶けるように落ち着いた。「はぁ…はぁ……」ふと、自分はなにをやっているのか、痛みを感じることでしか気持ちを満たせないのか。と、自分が情けなく感じた。助けてほしい。救いがほしい。そう思うだけで自分では何も行動しなかった。行動できなかった。腕を切り、気味の悪い血を見る。おびただしい腕を見て、僕は長袖で腕を隠した。何も見たくない。何も考えたくない。それでも僕は生きていて、