テラーノベル
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―― 冷たい女だったか?
「……私が変わったというなら、それは徹さんの嘘のおかげで強くなったってことです」
「はぁ、っ!?」
「奨学金返済の必要が無くなったことを知ってから、手伝おうか?と口だけで言ってたんでしょ?」
「勝手な推測だな」
「奥さんから聞いたもの。調べた結果、私はお金に困らなくなったという理由で、複数の元カノの中から選ばれたっ……」
「それはアイツの嘘だ。俺はそんなことしていない」
最後まで言わせてもらえなかったけど、今さらどちらの嘘でもいいや。
「借金があるのは、徹さんなんだね。借りたら返す、っていうシンプルなことだよね。頑張ってください。何を言われても、もう……私はあなたと無関係です」
一瞬、私を睨んだ彼がリュックから出した紙を2枚、私に差し出す。
「何、これ?」
「樋代に期待出来ない事は分かったが、これは正当な実費だけ請求」
「実費?何のこと?」
私はスマホを落とさないように気を付けながら、2枚の紙を見る。
「……病院……?こっちは、何?」
「バイクの修理代」
「何の……?あ、会社前の理髪店……?」
まさか、こんなものを見せられるとは思ってもいなかったから、何の話かすぐには分からなかった。
診断書ではなく、領収書をコピーしたもの。同じく、バイクの修理明細兼領収書をコピーしたもの。まだ私からの請求がひとつも徹さんへ届いていないから、何も知らないんだ。
―― でもここで教えてあげるほど、小エビ男には親切になれない
私はポケットにスマホを入れると、2枚の紙を彼に向けた。
「私にこんなものを渡すのは、間違ってる。私に責任はないから」
ビリ――ッ……ビリッ……
「おいっ!」
2枚重ねて、ビリビリッ……もう一回破っておこうか……ビリッ……
「もうここには来ないでください」
ひらひらと、彼の頭へ紙吹雪を撒いて、私は部屋へ入った。
コメント
3件
私からもブラッボ〰〰〰📢👏👏👏 トットとお帰り下さい👋小エビ〜👋👋
私からも〜! ブラボーーー〜ーッ!!! いやいやスゴいよ!樋代ちゃん!!! 三神先生もおったまげ〜よ〜!!! あー早く先生に聞かせてあげたい♡ 紙吹雪と取り残された小エビ男…(´゚艸゚)∴ブッ もう少しでコピーなんかじゃない、正式な法律に則った煌びやか請求書が届くからね♪小エビも弁護士さんに依頼する?できないよね〜🤭
ブラボー👏 樋代ちゃん😆
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