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マネージャーからの連絡
〇〇side
〇〇「え、アイスの実のCM?まじで?しかも北斗と!!!!???、、」
マネージャーから届いた連絡に、思わず声が出る。
北斗と久々に顔を合わせる仕事。映画撮影で忙しい日々が続く中、CMならスケジュールも何とかなる。
でも、少しだけ胸が高鳴るのを感じた。
〇〇「久々じゃん」
ーーーーーーーー
北斗side
北斗「……CMか、アイスの実」
スマホを手に取り、通知を確認する。
〇〇との共演。心の中で緊張が走るが、表には出さない。
北斗(心の声)
「不仲コンビだからこそ、仕事では完璧にやらなきゃ」
ーーーーーーーーーーーーー
撮影前日・北斗side
北斗はマンションの自室で衣装や撮影内容を確認していた。
壁ドンやキスシーンはないけれど、〇〇との距離感や表情作りを思い浮かべる。
北斗(心の声)
「ちゃんと……仕事として、完璧に」
夜の静けさの中、ふと〇〇の笑顔が頭をよぎる。
でもすぐに打ち消す。
「仕事、演技、仲間。それだけ。」
ーーーーーーーーーーーー
撮影当日・メイク&衣装確認
〇〇side
控室でメイクをしながら衣装をチェックする。
白を基調にしたアイスカラーの衣装に身を包み、自然な笑顔の練習。
スタッフ「〇〇さん、軽く動きの確認しますか?」
〇〇「お願いします!」
鏡越しに軽く呼吸を整え、北斗のことを思わず考える。
ーーーーーーー
北斗side
北斗も別室で衣装とメイクを確認。
カメラに向ける表情、角度、動作を念入りにチェックする。
北斗(心の声)
「ただのCM。仕事。演技。仲間。」
ーーーーーーー
スタジオ入り
スタッフ「姫野〇〇さん、入ります!」
〇〇side
〇〇「お願いします!!!」
少し緊張しつつも、仕事だから自然体で。
スタッフ「松村北斗さん、入ります!」
北斗side
北斗「お願いします!」
軽く視線を〇〇に向ける。
心の奥で、久々の共演にわずかな期待が混ざる。
ーーーーーー
スタッフ「まずは自己紹介から」
〇〇side
〇〇「姫野〇〇です!今日はよろしくお願いします!」
北斗side
北斗「松村北斗です!よろしくお願いします」
〇〇side
軽く視線を合わせるだけ。心臓が少し跳ねるが表には出さない。
北斗side
〇〇の自然な笑顔に、心が揺れる。
北斗(心の声)
「仕事……演技……」
スタッフ「はい、次はアイスを食べるシーン。自然に笑顔で!」
〇〇「いただきます!」
北斗「いただきます」
〇〇「冷たくて甘い!」
北斗「うん、美味しい!!」
スタッフ「笑顔をもっと自然に!」
〇〇「こうですか?」
北斗「うん、自然でいい」
〇〇「黙れ笑」
スタッフ「少し距離を近づけて、アイスを渡してみて」
〇〇「はい、どうぞ!」
北斗「ありがとう」
〇〇「甘いから気をつけて」
北斗side
北斗(心の声)
「仕事なのに、心臓がバクバクする」
スタッフ「もう一回。笑顔を忘れずに」
〇〇「はい、もう一回!」
北斗「……わかった」
スタッフ「アイスを食べながら、軽く見つめ合って」
〇〇「……じゃあ、いただきます」
北斗「……うん」
〇〇「おいしいね」
北斗「……ああ、美味しい」
スタッフ「カット!目線もう少し自然に」
〇〇「自然に……」
北斗「俺も……自然に」
二人の呼吸だけが聞こえるような時間が、少しだけ流れる。
ーーーーーー
撮影後
スタッフ「お疲れ様でした!」
〇〇は花束を受け取り、北斗も隣で拍手を送る。
北斗(心の声)
「〇〇の笑顔、今日も眩しい」
その後、YouTube用動画。
〇〇「溶かして食べるのが好き!」
北斗「自分は冷たさを楽しみます」
〇〇「北斗は辛党だから、すぐ食べちゃいそう!」
北斗「いや、ちゃんと味わうわ」
ーーーーーーー
楽屋に戻り
撮影は21:00終了。
〇〇side
鏡の前でメイクを落とす。
「今日も無事に終わった」
北斗side
北斗も衣装を片付け、ため息。
北斗(心の声)
「不仲でも、仕事は完璧だった」
ーーーーーー
帰宅前
〇〇「ね、北斗。今日、一緒に帰らない?」
北斗「……ああ、いいよ」
〇〇「北斗……私のマネージャーの車で大丈夫?」
北斗「ああ、大丈夫」
〇〇side
少し照れながら車に乗り込む。
マネージャー「〇〇、準備できた?北斗さんも一緒に乗せていい?」
北斗「はい、大丈夫です。ありがとうございます!」
ー車内ー
〇〇「北斗、私……あとキスシーンとベッドシーンだけ残ってるの」
気まずそうに言う。
北斗(心の声)
「……そうなんだ」
〇〇「キスシーンは演技でも色々な人とやってるけど、ベッドシーンはあんまりないから普通にドキドキする」
北斗(小さく笑いながら)
「そっか……特別なんだな」
〇〇「私たちの映画系統は似てるけど、意味は全然違うよね」
北斗「うん……確かに」
〇〇「北斗の映画、私も試写会で観に行きたい!廉と見に行くからね!」
北斗(胸の奥で少しざわつく)
「……廉?」
ーーーー
〇〇「ごめん、ここで降りるね。明日朝イチでグループの撮影があるから」
北斗「……ああ」
〇〇side
少し気まずそうに視線をそらしながら、軽く手を振る。
北斗side
窓越しに〇〇の姿を見る。心の奥で少し寂しさがこみ上げる。
ーーー
マネージャー「北斗さん、〇〇と話してますか?」
北斗「はい……少しだけ」
マネージャー「〇〇、あと少しで映画撮り終わるんです。キスシーンとベッドシーンが残ってて、ちょっと緊張してますけど」
北斗「なるほど……」
マネージャー「北斗さんの映画はまだ少しかかるんですよね?」
北斗「ええ、あと少しです」
マネージャー「お互い忙しいですけど、こうして話せる時間も大事ですよ」
北斗「……確かに」
北斗(心の声)
「〇〇は楽しそうに話すな。俺は聞くだけ……」
ーーーー
北斗「ここで、大丈夫です!ありがとうございます」
マネージャー「お疲れ様」
北斗「お疲れ様です!」
ーーーーー
北斗side
(玄関の鍵を開けながら)
「……ただいま」
静かな部屋。外の夜景が窓越しに広がる。
今日一緒に帰った時間、〇〇の笑顔、気まずそうに言ったキスシーンとベッドシーンの話……全部が頭に浮かぶ。
北斗(ソファに座りながら)
「……仕事、仕事、演技……」
自分に言い聞かせる。
でも心の奥は、ざわつく。
好きな人は……演技で他のやつとキスシーンも、ベッドシーンもあるんだ……
胸がぎゅっと締め付けられる。
北斗(視線を窓の外に向けて)
辛いな……辛すぎる。だけど、俺は見てるしかない
深呼吸して手を机に置く。
〇〇にとっては……仲間としての時間。バディとしての俺。でも、俺にとっては……全部、特別なのに。
笑ってる〇〇を見るのは嬉しい。でも……他の奴と……
言葉が喉で詰まる。
……俺はどうすればいいんだ?
ソファに頭を伏せる。
肩の奥にずっしり重いものがのしかかる。
明日も、〇〇は仕事で忙しい。俺は……まだ撮影が残ってる。距離は縮まらない。だけど……それでも、目の前の仕事で、集中して……
北斗(小さく笑いながら)
「……不仲コンビだって、言われてるな。バディだって、仲間だって、笑顔だって……全部、俺だけが特別に思ってる」
窓越しの夜景を見つめながら、北斗は一人、胸の奥に抱えた辛さを静かに噛み締める。
北斗「……俺の片思いは、まだ終われないまま」