テラーノベル
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最終話です!
やっと書き終わりました、、
投稿遅れましたが、ご覧下さい!
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窓から明るい、白色の光が差し込む。
ぴッ······ぴッ······
モニターが鳴る。シューッと人工呼吸器から呼吸音が聞こえる。
「、、」
ベットに横たわるのは紺色の髪を伸ばした少年だった。
「四季くん、もう···4年だよ?」
「みんな、卒業しちゃったよ?」
花魁坂がそう声をかけるが、夕紀(四季)の反応は全くなく。その言葉、誰にも聞かれなかった。
ピック、僅かに親指の指先が動く。
「もう、時間か?」
「四季くん、仕事に行ってくるね?」
花魁坂がドアの前まで移動する。
「···ちゃら······先?」
その瞬間、花魁坂を呼ぶ声がベットの方からした。
酷く弱々しい声で、そう呼ぶ彼は···バカの負けず嫌いで、どんな時も全力。
でも、仲間思いで優しくて···子犬みたいな彼。
「お、い?」
花魁坂はゆっくりと振り返る。
そこにいたのは、フラフラと背中を起こして、こちらを不思議そうに見つめる彼だった。
彼の名は、一ノ瀬四季。
「、!ッ」
「じ······四季ぐん!ッッッ」
花魁坂は滝のように涙を辿らせ、四季に近寄る。
「どこが、痛いとごな“い?ッ」
「ねぇけど······どうしたん?」
「てか···なんで泣いてんの?」
「いや“、ごめん···嬉しくて」
花魁坂は指で涙を拭い、優しく微笑む。
「なら、いいけどよ!」
四季が笑う、昔のように血色がいいわけではないし、なんなら痩せ細っている。
それでも、四季の笑顔にほっこりさせられる。
「ごめんね、ちょっと電話してくる」
「おう!待ってるぜぇ!」
花魁坂はドアを開け、廊下に出る。
白衣の下ポケットから派手なスマホを取り出し、画面を操作する。
「もしもし?」
『なんだ、?』
「なのねぇ?ビックニュースだよ!」
『早く言え、勿体ぶるな』
「もう、わかったよ!」
「四季くんが、”目を覚ました“」
『なに、?』
『今すぐ向かう、』
「OK、俺ちょっと仕事で席外すけど···頼んだよ〜」
『わかっている』
無駄野がそういうとプチと電話が切れる。
「じゃあ、俺も仕事全部終わらせるかぁー」
「んぅー、なんか疲れた?」
四季が背中を伸ばす。ぎこちない動きではあるが、鬼神の力もあり···徐々に回復を伺える。
「、?」
四季が慌てて、目線を窓に移す。そこには何も居ないはずなのに、何か懐かしさを感じた。
「桃、?」
誰かが見舞いに持ってきたであろ桃が窓辺にあった。
花柄の皿には、綺麗に切り分けられた桃の白鳳と白桃が並んでいた。
「うわぁ、なにこれ?」
「美味そう〜」
四季が手を伸ばし、皿を取る。それには小さなホークもあり、手に取る。
「!」
四季が白鳳を口に含んだ瞬間、酸味のない甘さが広かった。
「うめぇ!ッ」
喉が傷んではいるが、スルスルと桃を食べる。
「これは、白桃かな?」
ジュルツと音を立て、口に放り込む。
これまた、白鳳と同じように甘い匂いととろける程の口当たり。
「果汁とかジューシーさとかやべぇ!」
四季が桃の美味しさに頬を溶かしている瞬間、ドアが勢いよく開け放たれる。
そこにいたのは皇后崎や矢颪だった。
「お前、しんぱいしたんだぞ!」
「皇后崎、矢颪まで···どうしたんだよ?」
四季は顔をキョトンとさせ、顔を傾ける。
「は?覚えてねぇのかよ?」
「だから、何がだよ?」
「とうとう、バカになったか?」
「あ?うるせぇ!」
「病み上がりに喧嘩すんじゃねぇよ!」
「僕も、辞めた方がいいと思うよ、?」
ロクロと漣があとから病室に入ってくる。
「だって、こいつが先に〜!」
「まぁまぁ?皇后崎も四季くんは病み上がりなんですし、記憶が曖昧なんですよ」
遊摺部が最後に入り、同級生全員集合である。
「てか、なんか···俺よりも大人びてね?」
「それは、四季さんは4年かんも寝てましたからね」
「屏風ヶ浦、それ本当?」
「すみません、私の言葉なんて信用できませんよね···」
「違う!驚きの事実すぎて、動揺してんだよ···」
四季が屏風ヶ浦を諭す。いつもの日常へと戻って行く、そう皆が感じた。
(やはり、お前は俺の”太陽”だ)
無駄野が病室の外、声には出さずつぶやく。
「はぁ、早く帰りましょう」
そう大きな大木の上、茶髪の青年が言う。
「えぇ、?まだ見てたいんだけど???」
隣に佇む深緑の少年は、茶髪の青年に微笑む。
「もう大丈夫ですよ」
「そう言って、1番心配なくせに?」
「うるさいですよ」
「うわ、ごめんごめん!」
茶髪の青年が深緑の少年にげんこつをする。
「痛ってぇ、」
声を抑えるが、口の隙間から溢れ出る。
「こら、喧嘩はダメだよ」
「主、」
「ご主人?」
「敩、ありがとうね」
「天もありがとう」
白色服を着た、主と呼ばれる人は優しく微笑む。
「なぜ、ここに?」
「君らと同じ、夕紀···否」
「今は、四季くんかな?」
「彼が心配でね、2人もそうだろ?」
2人は黙り込み、明後日の方向を向く。
「素直じゃないね、2人だろ?」
「四季くんに桃を差し入れたのは?」
ギクッと体を揺らし、耳を紅色に染める。
「天は白鳳を、敩は白桃を」
「そうですよ、」
照れながらも、肯定する。
「これが、輪廻の末に選んだ末路なんだろうね?」
「だね!」
天や敩、主は背を向けその場を去る。その背中は、覚悟を決めた者の背中だった。
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お疲れ様でした!
この作品はこれで最終話です
ご覧くださった皆さん、ありがとうございました!
コメント
4件

うわぁ✨✨ めっちゃ良い終わり方だった!!