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※注意事項は1話と同じです
※三角関係
※梵天
※蘭竜春
「誰こいつ…….♡」
「ははっw竜胆目輝いてんぞ?恋に落ちたような目しやがってw」
やばいやばいどうしちまったんだ俺。可愛いとか思ってねぇのにっ。こんな奴っ別に好きじゃ…….ねぇ…しっ。恋なんかっ…….。
「灰谷。誰この人….。」
「あー俺の弟」
「ふーん。可愛いじゃん…照れやがって」
は?は?こいつに可愛いとか言われる筋合いねぇんだけど!?あとっ照れて…なんかっ…ねぇもん!
「大丈夫か竜胆?顔真っ赤だぞ?w」
「…….ッ部屋戻るッ…」
三途を前にした緊張と興奮が顔に出すぎて、恥ずかしい俺は顔を真っ赤にしながら部屋に戻る。
「俺が、あいつに恋か…」
寝る前も三途の事を考える俺。ベットに寝転がって天井と対面で三途の話をグチグチと話す。あいつが俺の前に現れてからずっと頭の中が三途しかない。壊れちまったか?俺。いやいやそもそもは、兄ちゃんが恋とか好きとか言うから、こんなんなったんじゃん。兄ちゃんのせいにはしたくないけど、あんな話するからじゃん。
「兄ちゃんのバカッ…..」
それから何日かの月日が経った。三途とは最近あっていないから緊張や興奮はしないが、何故か三途の事を気にするようになった。
「兄ちゃん…三途いる?」
「あー三途なら俺の部屋で寝てる。てか、なんでそんな知りたがるん?」
「いやッ….気になった..だけッ」
「ここ最近、”三途は?”とか”三途もぅいないの?”とか聞いてくるけど…..」
「ほんとになんでもないから…」
なんでだろ。俺、三途になんて、興味ねぇのに。
「竜胆、ここ座れ」
俺は、兄ちゃんと対面な席に座る。足を組みズボンのポケットからタバコとライターを取り出す兄ちゃん。兄ちゃんがタバコ吸うなんて、滅多にないのに。
箱から1本のタバコを取り出し『カチッ』とライターを鳴らし火を灯す。タバコを咥え、口から煙を吐く。
「お前さ、三途の事好きなんだろ?」
「え?」
いやいや、急に言う一言目がそれ?いくら三途のことが好きだとしても、そんな事急に言われたら、困る。
「お前嘘隠すの下手だよなw顔に出すぎ」
「何言ってんの兄ちゃん。あいつなんて別に…」
「正直に言ってみ?」
“正直に言ってみ?”って言われても…無理なもんは無理だよ。心の中でグチグチ言ってると、急に頭の中が三途しか無くなった。「あれ?」と焦り気味に言う。今の気持ちが上手く言葉に表せない。兄ちゃんに「どうした?」と聞かれるが、上手く返事が返せない。
「俺はッ…三途がっ…三途のことがっ…」
心臓の音が鳴り止まない。手やおでこから大量の汗が流れてくる。目もきょろきょろしていまう。緊張してんのか?部屋で寝てるのはありがたいが、「好き」だなんて三途に聞かれたら、三途に合わせるが顔ない。合わせりたとしても、すぐ逃げてしまう。は?今俺なんつった?「好き?」え?やっぱ好きなんだ俺。
「三途のことがっ…す…すっ…」
「好き」と言いたいのに言えない。心の中では言えるのにっ…。と急に視界がボヤける。なんで?と思った俺は、1回瞬きをすると、手の甲に一滴の雫が垂れてきた。俺、泣いてんのか?嘘だろと思った。顔を上げ兄ちゃんの姿を見ると、焦って俺のところに駆けつけてくれる兄ちゃんが見えた。
「どうした竜胆…ごめん泣かせて…」
兄ちゃんのせいじゃない。俺が弱っちいだけだ。小さな頃からちょっとしたぐらいでなく、ただの泣き虫。こんな奴に三途が好かれるなんて、可哀想すぎる。
「大丈夫…ごめんなさい。俺泣き虫で…。」
「自分を責めんなよ。すぐ謝る癖やめろよ。頼りたい時は頼ればいいんだからな?」
そう言って兄ちゃんは俺の涙を拭いてくれる。なんでこんなに優しくしてくれるの。俺の為に。
気がつくと俺は兄ちゃん隣に座って肩の上に頭をのせて眠気と戦っていた。うとうとしている目に、兄ちゃんが「竜胆ってさ、可愛いだけが虜だよな」と言ってきた。俺ってそうなのか?可愛いしかないのか?まぁ外出歩いてても、キャーキャー言われるがほぼ可愛いしか言われないからな。俺って兄ちゃんと真反対だよな。弟だから許されることも多いが、ほとんどの責任兄ちゃんが負うことになってんだよ。こんな弟でも兄ちゃんに「可愛いな」って言ってもらえるだけで幸せ。
そう言って数時間後、寝ている俺の頭を優しく撫でてくれる兄ちゃん。肩の上にのっていた頭をそーっとソファの上に落とし、ふわっと布団をかけてくれた。そして寝る前のキス。こんな俺でも優しくしてくれる兄ちゃんが大好き。
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