いいなぁ。
友達がちゃんと居て。
羨ましいなぁ。
梨乃は部活民だからひとりで帰る。
どんどん虚しく。どんどん孤独になる気がする
あっ。今日は部活ないのか。
梨乃は他に友達が居る
やっぱりひとりだ
「愛ー」
梨乃の声。
<どしたー?>
「一緒帰ろ」
<ほかの友達は?>
「しらね」
自由だなぁ。
<一緒帰ろ>
嬉しい。
「5組どう?」
<終わり>
「えなんで」
<まじで寝るやつ多いし授業中うるさすぎ>
「終わってて草」
<4組は?>
「なんか終わりまではいかないけどグループできてて鬱」
<あー。めんどいやつね>
「あのクソ女グループムカつく」
<何があったんだ>
「なんかうるさいし声でかい」
<5組もそんなんよ>
「やっぱどこのクラスもそうなのかなー」
<そんなもんだろ>
あー。可愛い
話していると楽しい
遊ぶの楽しみー。
「んじゃまたなー」
<じゃーね>
離れたくない。
告白してしまいたい。
でも勇気がない。
2文字言うだけなのに。勇気がない
<ただいま。>
{おかえりー}
おばあちゃんの声。
優しいから好き
でもたまに鬱陶しい
でも好き。大好き。
梨乃は。
大好き。好き。小学生の頃からずっと好き。
女の子として好き。友達としても好き。
面白くて好き。大胆なところが好き。
話が合うから好き。
仙台楽しみだな。
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