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『2回死んで3回目を生きる』
第2話!
✡注意事項✡
・鬼滅とヒロアカのクロスです!
・基本はヒロアカメインです。
・成り代わりです!
・今回は血表現、嘔吐表現、 グロい表現が所々あります (苦手な人は注意)。
・多分BLになるかも。
・語彙力皆無、下手くそです・・・。
・指摘&アンチコメはお控えください(主は豆腐メンタルです)。
前回よりかなり長いですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!
なんでもおkよ☆という方はどうぞお進み下さい!
次の生では、烈火 勝明という名を授かった。
生まれた時から前世の記憶があって、かなり戸惑ったが、すぐに馴染むことができた。
父も母も前世とさほど変わらない性格や見た目で、俺の見た目もそこまで変わらない・・・というか、ほぼ瓜二つだ。
前とはかなり昔の時代、大正時代に生まれてしまったから、大変なことは多かったし、生活は楽じゃなかったけど、幸せだった。
出己みたいな奴はいなかったけど、親父とお袋がいるだけで俺は満足だった。
でも、そんな幸せな日々はある日消え去った。
両親が殺された。
2人とも、俺を庇って死んだ。
最初に殺されたのは親父だった。
俺とお袋を守ろうとして死んだ。
その次はお袋だった。
お袋は俺を棚の中に隠して、その後すぐに殺された。
俺は恐怖で動けなかった、ただ隠れていることしか出来なかった。
生々しい音と凄まじい血の匂い、そして何かが腐っているような匂いを感じながら、俺は気絶した。
起きた時には朝になっていて、外がガヤガヤとうるさかった。
棚の扉を開けると、近所の人達や警察がわんさかいた。
皆の視線の先を見ると、そこには変わり果てた姿の親父とお袋の遺体があった。
酷い死臭でハエやウジが大量に湧いていて、見ただけでも吐き気を催した。
俺は両親が死んだことへの哀しみと絶望、そして両親を殺した奴と何も出来なかった自分への怒りで、目の前が真っ暗になった。
目を開けると、近所の人達が心配そうな顔をして俺の顔を覗き込んでいた。
近所の人達は悲しそうな顔をしながら、両親のことを話してくれた。
やはり、両親は死んでしまったそうだ。
頭が真っ白になって、涙が止まらなかった。
もう、俺の頭を優しく撫でてくれたあの手の感触を味わえない、俺の名前を呼んでくれたあの声が聞こえることはない。
それが、とてつもなく、哀しかった。
前世の俺の両親は、俺が死んだあと、こんな気持ちになったのだろうか。
その日の夜、俺は街を出た。
皆が寝静まっている時に、誰にもバレぬようにそーっと。
多少の金はあるから、しばらくは食い物には困らないだろう。
両親が死んだことによる喪失感や虚無感は拭えなかったが、あの2人は俺が生きることを望んだから、俺を助けてくれたのだろう、それなら、ちゃんと生きていこう。
そう思いながら、1歩1歩足を運ぶ。
その時、俺の目に人影が映った。
顔を上げた瞬間、顔に衝撃が走った。
それが何かを理解する前に、顔全体に激しい痛みが走った。
「っあ”あ”ぁ”ッ!!!」
俺は顔を抑えてうずくまる。
なんだ?何をされた?顔が熱い、痛い。
左目は開かなかったが、辛うじて開けれる右目を開けると、俺の顔から地面にボタボタと血が垂れていて、土にじわじわと血が滲んでいる。
そこで俺は理解した、俺は目の前に映った人影の主に襲われたのだと。
逃げないと、その言葉で頭がいっぱいになる。
立ち上がって即座に走り出す。
足の速さと体力には自信があるほうだ。
街の大人でも追いつけないくらいの速さを出すこともできる。
俺は痛む顔を抑えながら全速力で走った。
だが、すぐに真横に人影ができた。
俺はそれが先程自分を襲った奴のものだとすぐに分かった。
俺は条件反射で横を見た、見てしまった。
ヒュッと喉から変な音が漏れた。
その瞬間、俺は身の毛がよだつのを感じた。
ソイツの口は耳まで裂けていて、額には角が生えていた。
なんだコイツは。
本当にこの世のモノか?
俺は悪夢でも見ているのか?
バケモノ。
そんな言葉が頭によぎる。
もう何もかも意味がわからなくて、頭がぐちゃぐちゃになるのを感じる。
もう恐怖と混乱で冷静な判断ができなかった。
「う”あ”あ”ぁ”ぁ”!!!!」
ゴシャッ!!
俺は気づけば、護身用として持っていた斧を、そのバケモノの頭に突き刺していた。
でも、バケモノは死ななかった。
バケモノはぐぅぅと獣のような唸り声を上げている。
俺はそのバケモノの頭に刺さったままの斧を引き抜いて、何度も何度もソイツに振り下ろした。
生々しい音が響き、生々しい感触が斧から伝わってくる。
凄まじい血の匂いと、昨日の夜と 同じ何かが腐ったような匂いが 鼻をつき、吐き気が俺を襲う。
それでも俺は無我夢中で斧を振り下ろし続けた。
俺は、完全に我を失っていた。
気づけば、空が明るくになっていた。
バケモノは、俺に何度も何度も斧を突き刺され気絶したのだろう、体をピクピクと痙攣させながら白目を向いて倒れている。
その場には血溜まりができていて、俺もバケモノも血塗れだった。
やっと我に返った俺は、大量の血の匂いと何度もバケモノに斧を突き刺した時の感触を思い出し、俺は胃の中にあったものを全て吐き出した。
「ぐっ、う”ぇ・・・ッ・・・、!」
胃の中が空っぽになっても、吐き気による嗚咽は止まらなかった。
その時───、太陽が昇った。
太陽の光は一瞬にして地上を照らし、辺りを鮮明に見せてくれた。
すると、バケモノは突然断末魔を上げて崩れて消えた。
バケモノは跡形もなく消え、俺の浴びていたバケモノの返り血も、バケモノの血で出来た血溜まりも、綺麗さっぱり無くなっていた。
本当に俺は悪夢を見ていたのだろうか?
俺は緊張の糸がプツリと切れ、また気絶した。
目を覚ますと、そこはベットの上だった。
ガバッと体を起こす。
「い”っ・・・!」
顔に鋭い痛みを感じて、顔を抑える。
顔に走る痛みに悶えていると、女性の声が聞こえてきた。
「あ、起きましたか?」
「え。」
顔をあげると、そこには蝶の髪飾りをつけた黒髪で毛先が紫色の女性が立っていた。
「あまり動かないでくださいね、まだ傷塞がってないので。」
「・・・ん。」
淡々とした声でそう言われ、俺は頷いた。
「・・・あの、ここって・・・?」
「ここは蝶屋敷です、あなた、傷だらけで道端に倒れていたんですよ。」
その言葉を聞いて、あれは夢じゃなかったのかと思った。
「・・・あの、信じてもらえるか・・・分からないんスけど・・・。」
「俺、気絶する前、変なバケモノに襲われて・・・俺、無我夢中で持ってた斧で攻撃してたんですけど・・・なんか、ソイツ、太陽の光浴びた途端塵になって消えちゃって・・・。」
「・・・あぁ、それは鬼ですね。」
「は?鬼って・・・あの読み物とかに出てくる?あれって迷信じゃねぇんか!?・・・ってて・・・。」
女の人の言ったことが衝撃的すぎて、つい大声を出してしまった。
そのせいでか傷がまたズキリと痛みを発する。
女の人ははぁと溜息をつき、口を開いた。
「いいえ、鬼はいますよ。」
冷たい声でそう言われた。
「あ、しのぶ!その子起きたの?」
「姉さん、えぇ、起きたわよ。」
部屋のドアが開き、そちらから女の人の声が聞こえてきた。
どうやらこの女の人の姉らしい。
その人は黒髪のロングヘアーで、蝶の髪飾りを2つつけていて、先程まで話していた女の人とは違って大人しそうな雰囲気があった。
「大丈夫・・・ではないわよね、でもここは安全だから、怖がらなくていいわよ。」
その女の人はそう言って俺の頭を撫でる。
「カナエ姉さん、どうやらその子、鬼に襲われたそうよ。」
しのぶさんは女の人にそう言って、先程俺が言ったことをその人に伝えてくれた。
最後までそれを聞いたカナエさんは、とても悲しそうな顔をしていた。
感情移入しやすい性格なのだろうか。
「そうなの・・・怖かったわね、でも生きていてよかったわ。」
カナエさんはそう言って微笑んだ。
「あの、俺をここに連れてきてくれたのって、アンタらなんか?」
「違うわ、貴方を連れてきたのは不死川くんよ。」
不死川?誰かの苗字だろうか、変わった名前・・・というか、イカついな。
「不死川・・・さん?」
俺がそう言ったとき、ドアの方からまた声がした。
「おい、ソイツ起きたのかァ?」
「あら、不死川くん。」
「えぇ、起きたわよ。」
どうやらこの人が不死川さんらしい。
その人は白髪で、顔や体には無数の大きな傷がついていた。
名前だけじゃなく見た目もイカついな。
「連れてきてくださりありがとうございます、もう少し遅かったら、出血多量で死んでいたかもしれません。」
今さらっとクッッソ怖ぇ事言われた気がする。
「ん、そうか、じゃあ俺ァもう行くわァ。」
そう言って不死川さんは扉を閉める。
閉まる前に、俺は慌てて声を上げた。
「ま、待って!!」
「あァ?」
「あ、ありがとう、ございました・・・!」
「・・・おぉ。」
不死川さんはそれだけ言って扉を閉じた。
その後、俺は顔にデケェ傷が残りはしたが回復した。
左目は、眼球に傷が届いてはいなかったものの、その時の衝撃のせいで、視神経が傷つき失明してしまった。
右目が無傷なのは不幸中の幸いだ。
カナエさんやしのぶさんに聞いたが、どうやらこの人達は『鬼殺隊』という集団に入っているらしい。
鬼殺隊とは、鬼を滅殺するために結成された集団で、政府には認められていない。
鬼は人を襲い、自分が生きる為の糧として人を喰らう。
それで、俺の両親を殺したのは鬼だということが分かった。
俺は激しい怒り覚えた。
俺の両親を殺した者と同じような奴がこの世にはわんさかいて、なんの躊躇もなく人を殺し喰らって生きているなんて。
俺は鬼殺隊に入ることを決意した。
俺は回復してすぐ、不死川さんのところに行った。
不死川さんに稽古をつけてもらいたいと思ったからだ。
でも、『稽古はつけない』、その一言で突っぱねられた。
それでも、俺は諦めなかった。
とりあえず、カナエさんに鍛えてもらうことにした。
最初はかなり渋られたけど、何度も何度もお願いしたら渋々といった感じだったが了承してくれた。
鍛錬はかなり厳しくて、 何度か断念しそうになったが、 両親の事を考えながら鍛錬に
必死に取り組んだ。
暫くすれば、筋肉もついて、1年もしない間に真剣を持つことを 許された。
それで藁の束を切ったり、素振りをしたり、カナエ姉さんからは花の呼吸というのも教えてもらった。
そんなある日、蝶屋敷の庭で素振りをしていると、視線を感じた。
視線の感じるほうを見ると、そこには自分と同じくらいの女の子がちょこんと座ってこちらを見ていた。
なんとなく気になって、ソイツに近づいてみた。
「なぁ。」
「・・・。」
「お前名前は?」
「・・・カナヲ・・・栗花落 カナヲ。 」
「カナヲか、ここで何してんだァ?」
「・・・。」
「?」
カナヲは何も喋らずに俺をじっと見ているだけ。
無口なのだろうか。
取り敢えず、俺はカナヲの隣にすとんと座った。
カナヲは少し驚いたような顔をしていた。
「ちょっと休憩ィ〜。」
そう言ってふぅ〜と息を吐く。
「カナヲってここの子かァ?髪飾りつけてるもんな。」
カナヲには、カナエ姉さんやしのぶ姉さんと同じ蝶の髪飾りをつけていた。
まぁかくいう俺もつけているのだが・・・。
俺は男にしては髪が長いから、後ろで1つ結びにしてその結び目につけている。
最初は拒んだのだが、カナエ姉さんがどうしてもつけて欲しそうな顔(( ´・ω・`)←こんな顔)をするからかなり渋々といった感じでつけている。
「・・・。」
「カナヲっていつからここにいんだ?」
「・・・。」
「俺は数ヶ月前からァ・・・あ、そういや俺名前言ってねぇな、俺は烈火 勝明。」
「よろしくな、カナヲ。」
「・・・うん。」
柄にもなく何度か質問して、名前を言っていなかったことを思い出し、自分の名前を言って『よろしく』と言ったら、やっと返事をしてくれた。
「そうだ、一緒にやるかァ?素振り。」
「・・・いいの?」
「おう、カナエ姉さんは任務中だし、しのぶ姉さんは怪我人の治療中だから・・・それに、1人でやるのつまんなかったし。」
「素振りやったことあるかァ?」
俺が聞くと、カナヲは首を横に振った。
「んじゃカナヲは竹刀か木刀で素振りするか、分からないことあったら聞けよ、それなりには分かるから。」
「うん。」
俺とカナヲはその日から、一緒に素振りしたり鍛錬したりすることが多くなった。
そんで、いっぱい話すようになった。
カナヲはあまり喋らないから、俺が一方的に喋ることが多いけれど、段々と返事をしてくれることや、カナヲから話しかけてくることが多くなった。
聞いてみたら、カナヲは俺と同い年で、俺が来るより少し前からここにいるらしい。
それから数ヶ月後、俺は最終選別に出た。
皆俺より年上の奴が多くて、俺は明らかに浮いていた。
なんでこんなとこにあんな子供が?とか、間違えてここに来たのか?とかヒソヒソ言っている奴らがいるが、無視無視。
鬼殺隊員になれば、きっと不死川さんも稽古つけてくれるはずだ!!
1週間は長いようで短かった。
襲いかかってくる鬼を斬って、夜を凌ぐ。
鬼に襲われるかもしれない恐怖と夜の山に響く鬼や他の受験者の声は、1秒1秒を、とても長く感じさせた。
そして、1週間が過ぎ、朝が来た。
俺は山を下って、選別が始まる前に居た場所へ戻った。
そこには、俺を含めて3人しかいなかった。
最初は2・30人程はいたのに・・・。
選別中、何人かを助けはしたが、共に行動することはしなかった。
ソイツらもいないから、あの後また鬼に襲われて死んだのだろう。
その後は日輪刀を作る為の鋼を選んだり、鎹鴉という鴉を貰ったり・・・。
俺は鴉を”勝救“と名付けた。
『勝って救ける』という意味を以って付けた名だ。
まさか勝救に『かっちゃん』と呼ばれるとは思わなかった。
そして、晴れて俺は正式に鬼殺隊員となった。
カナエ姉さんもしのぶ姉さんも、『おめでとう』、『頑張ったね』と言ってくれた。
カナヲも、『おめでとう』の一言しか言わなかったけれど、祝福してくれているのは何となくわかった。
そしてしばらくして、俺の日輪刀が届いた。
俺の日輪刀を打ってくれた刀鍛冶は少々変わった人で、早く刀を持って見せろと言われ、刀を鞘から抜き、刀を持つ。
すると、柄のところから刀の刃の色が変わり始めた。
その色は、いつか見た時の、不死川さんの刀の色と同じ綺麗な緑色だった。
刀鍛冶は凄く興奮していて、 俺もその綺麗な色に見蕩れていた。
すると、今の今まで興奮していた刀鍛冶が何かに気づいたような顔をし、声を上げた。
「な、なんだァこりゃァ・・・!?」
「あ?」
刀鍛冶に刀の持つ角度を変えてみろと言われ、なんだろうと思いながら言われた通りにする。
すると驚くことに、刀の色が様々な色に変わった。
青、桃色、赤、紫、黄色、黒、白(刀なので銀白)。
刀身の色が、角度を変える度に変わっていく。
どの色も反射で輝いていて、黄色の時は何処と無く稲妻が走っているような模様が浮かんでいるようにも感じる。
刀鍛冶はそれを見た時、ふむ・・・と顎に手を当て、何かを考え始めた。
「・・・なん、だ・・・これ・・・。」
「こんなこと、長年刀鍛冶をやっているが初めてだ・・・。」
「恐らく、お前には色んな呼吸の素質があるんだろう。」
「呼吸の、素質・・・。」
んな主人公みたいなことあるんやなんて思いながら刀鍛冶さんの話を聞いていた(ほぼ頭に入ってない)。
そして、その後は色んなことがあった。
色んなところ行って鬼を斬って、鬼殺隊の色んな奴らに出会って・・・。
まぁ鬼を斬ること以外は楽しめた。
因みに不死川さんにはめちゃめちゃ押したら弟子にしてくれた、勝った!!
案外不死川さん・・・師範は優しくて、純粋で結構可愛い人だった。
師範の兄弟子の粂野 匡近さんは・・・強いけど、まぁ、あれだ・・・バカ、純粋なバカ。
そして師範がカナエ姉さんのことが好きで鈍感でクソボケということも分かった、ダメだこりゃ。
「あの2人いい感じになることはあるのに一向に進展せんのだがどうしたらいいと思いますか匡近さん。」
「もういっそのことやらしい雰囲気にさせてみる?」
「いいですねそれやりましょう。」
そして見事失敗しました。
どんな風に失敗したかはご想像にお任せします。
あの2人のほんわかな雰囲気を壊せる確率0%近いわこれ・・・。
師範に稽古をつけてもらったお陰で、風の呼吸が使えるようになった。
他にも、煉獄(槇寿郎)様や悲鳴嶼様、宇髄様などに会って、色んな呼吸が使えるようになった。
その数年の間に、カナエ姉さんと匡近さんが亡くなった。
カナエ姉さんは上限の鬼と戦い、匡近さんは師範と下弦の鬼と戦って死んだらしい。
まぁこんな仕事やってたら当たり前っちゃ当たり前なんだけどさ、覚悟してはいたんだけどさ。
仲のいい人が死んじゃうのはやっぱり悲しい。
師範やしのぶ姉さんの表情も暗くなった気がする。
まぁ悲しんでいても時というのは過ぎるもので、また3年の時が過ぎた。
師範としのぶ姉さんはその間に柱になった。
しのぶ姉さんはカナエ姉さんみたいにいつもニコニコするようになって、師範は前より鬼を憎むようになった、それはきっとしのぶ姉さんもだろう。
そのまた3年後、ある共同任務で、俺はある男と出会った。
不死川 玄弥。
その名前を見て、俺はいつか師範が言っていた事を思い出した。
「家族ゥ?あ〜・・・皆もうおっ死んでるがァ・・・今は弟が1人だけ。」
「弟。」
「5つ下の弟、素直で可愛い奴だったわァ。」
「へェ、師範の5つ下ってことは俺と同い年ですn・・・ちょっと待って?師範が可愛いって言った!!」
「お前俺をなんだと思ってんだァ?俺だってそう思う事くらいあるっつゥの。」
その後の鍛錬が厳し過ぎてすぐ忘れたが、今この時思い出した。
この玄弥という奴は俺と同い年の上に不死川という珍しい姓・・・。
間違いねぇこいつ師範の弟だ。
その後、思いの外玄弥とはすぐに仲良くなった。
初めて話した時声が超似てて驚いた。
蝶屋敷には隊士が沢山来る。
その大半は任務による怪我人だ。
蝶屋敷で手伝いをしている時は、機能回復訓練で苦しんでいる隊士達の悲鳴がよく聞こえる。
最初はビビるがしばらくすれば慣れる、こんな仕事をしているせいか、悲鳴を聞くのは慣れっこだ。
庭で素振りをしている時、俺の目にある男が目に入った。
花札のような耳飾りをした男だ。
名は竈門 炭治郎。
鬼になった妹と一緒にいるらしい。
正直それを聞いた時は驚いた、御館様や柱の方々が認めてくれたのだろうか。
そういえば、この前師範に、『鬼殺隊に鬼を連れた巫山戯た奴が入った』なんて愚痴を聞かされたなと思い出し、それこいつのことだな絶対、と思った。
まぁでも、その禰豆子という子は人を食べようとする様子はないからまぁいいか。
因みに、その炭治郎経由で善逸や伊之助という奴とも仲良くなった。
暫くして、炎柱の煉獄様が亡くなった。
上限の鬼と戦い亡くなられたらしい。
その半年後、音柱の宇髄様が柱の座を降りられた。
上限の鬼との戦いで片手と片目を失ったらしい。
そして、その2つはどちらも炭治郎達がいたらしい。
取り敢えずあれだ、アイツらすげぇな。
そんな感じで時が経つ中、俺の階級は甲にまで昇っていた。
いつも通り任務をして、暇があれば師範や他の柱の方々に稽古をつけてもらったりしのぶ姉さんの仕事(治療等)を手伝ったり・・・。
そんな変わり映えのしない日々を送っていると、いつからか鬼の目撃情報が減った。
まぁ嬉しい事ではあるのだが、急に少なくなるのは逆に不安を覚えてしまう。
それが原因なのか、師範やしのぶ姉さん、他の柱の方
々も集合会議をしているようだ。
それから暫くして、柱稽古が始まった。
しのぶ姉さんと富岡様は柱稽古に参加しないらしい。富岡様は何故かは知らないが、しのぶ姉さんは鬼を人間に戻す薬とやらの製作で忙しいからだそうだ。
柱稽古はかなりキツかったがそれなりに楽しめた、稽古や鍛錬をするのはやはり楽しい。
最後の悲鳴嶼様の稽古は1番キツかった、やっぱり鬼殺隊最強は違うな・・・。
なんとか全ての柱の稽古を終え、俺は村田さん率いる数人の隊士達と一緒に巡回をしていた。
いつもと変わらない光景を見渡しながら隊士達の後に続く。
その時、ベンッと琵琶のような音が聞こえ、次の瞬間には体に浮遊感があり、視界が下にブレた。
「・・・あ?」
一瞬で目の前の景色がおかしなモノに変わった。
色んな所に色んな角度の障子や道や建物があり、頭がおかしくなりそうな光景が広がっていた。
極めつけには鬼の腐ったような匂いが充満していて、鼻が曲がりそうになる。
「(血鬼術!!?)」
周りをよく見ると、大量の隊士達がいた。
見知った顔ぶれが悲鳴をあげながら降り注いでいる。
時には落ちる方向が変わっているようにも見える。
とにかく状況を整理しなければ。
恐らくこれは血鬼術でまず間違いないだろう。
他の隊士達もいるということは、柱の方々もいるのだろうか。
見たところ一般人は居ないことに安堵する。
色々な方向に目をやれば、悲鳴嶼様の羽織が一瞬だけだが目に入った。
やはり鬼殺隊の者全員がこの場にいるらしい。
「(御館様は!?)」
脳裏に御館様の穏やかな顔が浮かぶ。
鬼殺隊全員がいるということは、まさか御館様も!?
なんとか床と呼べそうな場所に着地し、他の隊士達を探す。
落ちている時に見た時点でかなり広いから、全部回るのは骨だなこりゃなんて考えながら鬼に注意しながら他の隊士を探す。
こんな場所を1人で行動するのは少し無謀だが、誰かが来るのを待つよりは行動した方が最善と考えた。
なんとか何人かの隊士達と会うことができ、その隊士達と行動する。
この場所はとにかく鬼が多い、斬っても斬っても湧いてきてうんざりだ。
「カァカァ!カッチャン!!」
「!勝救!無事だったかァ!こんな時で悪りぃがどうなってっか説明できっかァ!?」
「カァ!産屋敷邸襲撃!!産屋敷 耀哉、アマネ、ヒナキ、ニチカ死亡!!」
「・・・は。」
今、なんつった?御館様が死んだ?
それを聞いて、俺は御館様やあまね様、御館様の子供達の事を思い出す。
俺は何度か姉さんや師範に連れられて、産屋敷邸に足を運んだことがある。
御館様やその家族は皆優しく、皆常にニコニコしていた。
だが、御館様の笑顔の奥、腹の奥では鬼への・・・鬼舞辻 無惨への怒りと憎しみが蝮のように、腹の中で蜷局を巻いていた。
最初会った時は気づかなかった、まだ二十路そこらの若さでそれを完璧に隠しきっているのは間違いなく驚愕に値するモノだろう。
それでも、俺らに見せるあの穏やかな笑顔は本意そのものだった。
御館様の事は尊敬していたし、敬愛も抱いていた。
その御館様が、死んだ?
それも、あまね様や子供2人も一緒に。
「・・・・・・輝利哉様とくいな様、かなた様は。」
「生存!輝利哉様・・・御館様ハ他ノ場所ニテ我々ニ指示シテクダサッテイル!!」
「・・・そうか。」
・・・御館様、あまね様、ひなき様、にちか様。
御守り出来ず申し訳ありません、でも、貴方方の死には意味があるのでしょう。
それならば、我々はその死を無駄にせぬ様、死力を尽くします。
「悪鬼は全員、皆殺しだ・・・!!!」
暫く鬼を斬りながら移動していると、広い部屋に出た。
何処からも鬼の気配や音がするせいで、何処から鬼が来るかが分かりずらい。
すると、右の壁から鬼の気配と音がした。
「!(右!)」
「左に避けろ!!」
「「「!」」」
ドガァァ!!
俺がそう言って他の隊士達が右の壁から離れた時、右の壁が大きな音を立てて崩れた。
そこには巨大な異形の鬼がいた。
「異形の鬼・・・。」
隊士の1人がそう呟く。
皆が鬼に刀を向ける。
その時、鬼の背中から無数の長い手が伸び、俺達に襲いかかった。
それをズバッと切り捨て、鬼との距離を詰める。
俺の刀がその鬼の頸に届いた・・・が、刃が鬼の頸を切り離すことはなかった。
パキンッ
刀が折れたのだ。
ずっと鬼を斬り続けていたから、気付かぬうちに脆くなっていたのだろう。
呆然としていると、鬼の手が俺の手足を掴んだ。
物凄い力で俺の手足はブチブチとちぎれる。
「────がッ、ァ・・・ッ!!!!」
あまりの衝撃と痛みに、声にならない悲鳴をあげる。
次の瞬間には、俺の目には鬼の肌の色しか映っていなかった。
「(あ。)」
グシャ
どうでしたか?
今回はあまり自信ない・・・。
勝明のプロフ
烈火 勝明
性別:男
一人称:俺
結構おちゃらけてる。
顔にデカイ傷があり、左目が見えない。
藤の呼吸というオリジナルの呼吸を使う事が出来る。
才能マン。
好きな○○:鍛錬、辛い食べ物全般
嫌いな○○:目立つ事、悪鬼
呼吸:なんでも使えるがよく使うのは風の呼吸と花の呼吸、藤の呼吸
大正コソコソ噂話☆
勝明くんが1番覚えるのに苦労したのは、甘露寺ちゃんが使っている恋の呼吸。
理由は、甘露寺ちゃんから出てくる説明が擬音ばっかりだったから。
良ければいいねとコメントお願いします!
では!ばい主〜。