どうも皆さんゆっぴーです! 第二話書きました。
恋のクラゲと六月の君
「いるよ。でも——」
あの言葉の“でも”の続きが、ずっと頭の中でリピートしている。
あれから、結局、きみとはほとんど話せていない。
水族館の帰り道、LINEも来なかった。
でも、翌日いつも通り教室の席に座っていたきみは、
まるで何もなかったみたいに笑ってた。
ずるいな、って思った。
こっちは、あのクラゲみたいに、ずっと同じ場所で揺れてるのに。
放課後、昇降口で靴を履いていると、後ろから声がした。
「ねえ、あのときの“でも”の続き、気になる?」
振り返ると、そこにきみがいた。
制服の袖を指でつまんで、少しだけ、困ったような顔。
「……気になる」
そう言うと、きみは少しだけ笑って——
「じゃあ、また水族館で」
そう言って、階段を下りていった。
ぼくの胸は、また少しだけ痛くなった。
ーつづくー
これで第二話終わりでーす。
また第三話待っといてください。
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