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第九話:甘噛み、全部嘘でしょ
【場面:帰国後、日本の自室】
(…のはずだった)
「……やっと、落ち着ける……」
フラフラの足で部屋に入った日本
中東の王宮で吸われ、砂漠で追いかけられ、
もう何も起こらない…はずだった…
\\ピンポーン//
「はい……?(めちゃくちゃ疲れてる声)」
「チャオ〜!日本ぅ!来ちゃったよぉ」
「オラァァァァァァ!ニッポーン!血ちょーだい!」
そこにいたのは――
イタリア&スペイン
ノリと勢いで吸血に来た陽キャ組である
イタリア「ねぇねぇ、吸われるのって、そんなに気持ちいいの!?」
スペイン「お前の血、オリーブより美味いらしいって聞いたぞ!」
日本「いや比較対象どうなってんの!?」
陽キャの行動記録
・イタリア、挨拶代わりに頬にキス(そこから下に滑らせようとする)
・スペイン、腕を掴んで「ちょっとだけ〜♥」と言いながら指先をぺろぺろ
・日本、顔を赤くしながら「あ、あああだめですってばっっっ!!!」
\\ピシャッ!!!//
突然ドアが開き、冷気が流れ込む
そこに立っていたのは――
ロシア。
「騒がしいな」
無表情でイタリアの耳をつまむ
「静かにしろ」
スペイン「(こっちは腕持たれたまま固まってる)」
日本「(こっちはもう顔が爆発してる)」
事件その後
ロシア、日本をそっと後ろから抱きかかえて言う
「君の悲鳴は、もっと…夜に聴きたい」
\\全員フリーズ//
日本「誰か…静かな国の人……ください……」
【夜】
布団の中で震える日本
首、手首、太もも…全部ちょっとずつ噛まれた痕
「……これで……何カ国目なんだろう……」
そう呟いた日本の手には――
【吸われた国リスト:現在37名】
そして、ページの隅には、こう書かれていた
「いっそ、誰か一人だけに……全部、吸われたい」
🧛次回予告🧛
第十話「1人に選ばれたくて、1人になりたい」
・日本、吸血ラッシュに疲れて引きこもり宣言
・各国が「誰が一番か」アピール合戦(なぜか選挙形式)
・日本、記憶をなくして目覚めるとベッドに1人の男が…
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