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2話
イザナ「早速だが…天竺の皆が通ってきた門…それは」
【入隊の裏儀式】
九井「裏…儀式?聞いたこともねぇぞ」
イザナ「今思い付いたものだ」
九井「悪いけど実験台みたいなことはごめんだぜ?ってか皆通るってのに今思い付いたっておかしくねぇ?」
俺がそう言うとイザナは悪びれもせず続ける。
イザナ「細かいことは気にするなよ」
蘭「因みに思い付いたのは…」
竜胆「獅音だから詳しい詳細は本人に聞いたらいいと思うぞ…あー…でも踏み込みすぎるなよ」
九井「あ…えっと……ありがとう?」
俺が疑問系でお礼を言うと三つ編みの方が俺の肩に手を回した。
蘭「獅音に何かされたら俺にいいな?」
九井「あ、は、はい…えっと……」
蘭「俺は灰谷蘭、蘭ちゃんって呼んで♡」
竜胆「俺は弟の灰谷竜胆…まぁ…頑張ってな?」
九井「え?あ、おう」
さっきから意味不明なことしか言われてないんだが……
そもそも儀式なのに頑張るとか……
まるでーー
九井「これから試練受けるみたいな言い方だよな?そういうもんなの?」
イザナ「受ける人間にとってはそうだと思う…九井の場合」
確蝶「試練側だろうな」
九井「嫌なんだけど……」
思わず後ずさると後ろから誰かに押さえ付けられる。
?「逃げられると思ってるのか?あ”?」
ギリッ←手首を強く押さえられる
九井「あっ!?いつっ!」
竜胆「獅音…止めておけよ」
蘭「それ以上やると前回みたいに出禁になっちまうぜ?それでもいいのか?」
コイツが全部を知ってるかもしれない獅音ってやつか。
確蝶「とにかく離してやれ…痛がってるだろ」
獅音「今回は見逃してやるけど…次やったら~骨折るからな?相当痛いみたいだぜ?」
その言葉に俺は震え上がる。
イザナ「今日から既に儀式を行う!初日は確蝶に任せる…儀式が終了したらお世話も頼むぞ」
確蝶「わかった…とりあえず手当てをするから行くぞ…立てるか?」
そう言って確蝶は手を貸してくれた。
九井「ありがとう」
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九井「今のところ信頼できるのはお前だけだな…悪いけどよ」
確蝶「こちらこそすまない…全員悪気があるわけではないんだ…ただ全員個性的というか…お前に興味があるんだと思う」
九井「興味持ってくれるのは嬉しいが…初対面が最悪だとこれからの絡み方が…」
確蝶「俺も詳しく知ってる訳じゃないが裏儀式は簡単に言ってしまえば…『体を捧げるもの』に近いかもしれない」
捧げる?体を?
確蝶「その代わり…俺だけはお前を守りたいつもりだ…怖いことや嫌なことは極力しないからだから何かあったら俺に言え 」
出来るだけ守っていくから
九井「その…よろしくな」
次回に続くーー