『悪魔執事はヴァンパイア』〜私の血は彼らを惑わすSWEET BLOOD〜
SIXTH BLOOD 全部下さい。主様。
フルーレ編
コンコンッ。
ガチャッ。
『こんばんは、主様。』
『メッセージ、気付いてくれたんだね。』
『はい。分かり易すぎますよ。『ドレスルームにある水色の布で洋服を作って欲しい。』でしたよね。水色は俺の髪の色で……ドレスルームはまさに俺の衣装担当を表しているんですよね?』
『流石フルーレ。正解だよ。』
『主様はどうして俺を……?』
『フルーレの強くなりたいっていうその意志の強さとかっこよさに惹かれてだよ。』
『主様……。』
『フルーレは弱くなんてないよ。今まで色んなことがあって……それを乗り越えて今のフルーレがあるんだから。フルーレは強いよ。私は好き。』
『ありがとうございます…///主様に言われると凄く嬉しいです。』
『ふふっ。』
『…話はこれくらいにして――。主様。』
フルーレはゆっくりと私に近づき……ベットに押し倒す。
トサッ…。
『…いいですか?』
『…うん。』
『主様…初めてでしたよね。優しくしますね。』
チュッとフルーレは私の首元にキスを落とした。
そして、ゆっくりと牙を立てた。
ツプ…。カプッ。
『ん……。』
『ん、く…。甘くて…美味しいですね。これからは俺だけに全部下さいね。主様の全てを……。』
『ぅん…。』
お互いにキスを求めて舌が絡み合う。
『『ん、んっ…は…っ。』』
『主様…。』
『ん、フルーレ…ぁ。』
『すみません…優しくしたいんですけど…出来ないかもです。』
『いい…よ。』
『え…?』
『フルーレになら…優しくされなくてもいい。――好きだから。』
『主様…。』
お互い力を込めて抱き締め合う。
痛みなんて忘れるくらい甘い抱擁とキスの雨に濡れてしまいそう。
『大好き…フルーレ…。』
『俺もです。ずっと、主様のことを愛しています。』
『私もだよ…。ずっと、ずっと一緒にいたい。』
誓い合うようにまたキスを交わす。
抱き締めあっているうちに夜は明けていた。
チュンチュン…。
鳥のさえずりで目が覚める。
『ん…朝…?』
『むにゃむにゃ…。』
『ふふっ。フルーレ可愛いな……。』
暫くフルーレの顔を見つめ、おでこにキスをした。
『大好きだよ。』
(さて、そろそろ起きないと…。)
私はベットから起き上がる。
『……。』
(可愛すぎる…主様――。)
最初から起きてたなんて言えないフルーレなのでした。
次回
SEVENTH BLOOD 俺だけ見てろ。主様。
(これだけで誰かわかったら凄い。)
コメント
7件
えもう大好きです💗 次回 わかったような気がします‼️
一人称俺の執事は絞られますもんね(>_<)
………、何となく分かるような分からないような…