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「…ん」
薄らと目を開けると部屋が暗い。
天井の照明は完全に存在を忘れられたように何も照らしていないようだった。
「…はやと?」
「…ん」
手探りで隣を探すと温かい身体に触れたようだった。
微かに声がする。
「え…もう夜?」
「んー…」
「真っ暗なってるよ」
「…」
目が慣れてくると少し部屋の様子が見えてきた。
カーテンを開けた窓の向こうは、まだ降りしきる雨のせいかぼんやりと明るかった。
「…勇斗」
「…眠いからねる」
「…」
昼間の頭痛はすっかり治まっていた。
どのくらい寝ていたんだろう。
枕元にあるスマホを手に取り画面が照らされると、もう夜の始まりの時間になっていた。
「…」
このまま寝るのかな。
トイレいこ…
…………
トイレから戻るとキッチンの照明だけを付けて冷蔵庫から水を取り出す。
結構寝てたんだな…。
まだいつもの寝る時間ではないし、身体の回復も感じる。
「…」
…眠くはないけど、もっとくっついてたいな。
起こさないように、もう一度ベッドに戻るか。
足音を鳴らさないようにベッドに近付いてまた布団に潜り込む。
当たり前みたいに近付ける距離。
すぐそばには触れられる体温がある。
横向きに寝そべって、キッチンからの明かりに照らされた勇斗の顔を見つめた。
…この唇が好きだ。
何も塗っていないのに赤みのある唇。
毎夜俺に愛の言葉を囁く唇。
…少し丸みのある鼻先。
ベビーフェイスではないのにそこに妙な無防備さを感じる。
顔小さいからパーツがデカく感じるな……。
キス、したいなあ…。
自分の中でムズムズっとした切なさが湧き上がる。
キスがしたいとか
勇斗に触りたいとか
考えるけど昼間の彼の優しさを思うと熟睡してるところを邪魔するのは気が引ける…。
ただ寝てる、その無防備な姿に欲情してる。
末期だな…寝てるだけなのに。
冷静にそう思う一方で、俺の身体はどんどん熱を持つ。
昨夜の交合いを思い出してしまう。
勇斗の指が、唇が、舌がどんな風に俺に触れたか…どうやって俺のことをグズグズに溶かしていったか…どんな言葉を囁いたか…。
「…っ」
そんなことはダメだと思う反面我慢がもう効かなくて…
横を向いたままの俺の左手が自らの服の中に潜り出す。
胸に触れると、想像だけで準備を整えていた身体がピクリと反応をした。
あ……すごく敏感になってる……。
「…っ」
勇斗の顔を見つめながら胸を触る。
勇斗がしてくれたみたいに…
気持ちよくて、息が乱れるのを必死に抑える。
胸だけでなんでこんなに気持ちいの…
勇斗に散々攻められ弄られて、ソコはもうただの飾りではなくなっている。
自分の身体を好きな男に変えられている、その事実がどうしようもない程の興奮を運んでくる。
「…は」
声にならない声があがる。
このまま……もうガチガチになった下も触りたい……触りたい……。
ゆっくりと指を伝わせ下に降ろしていく。
服越しにそこに触れると、ジワっと先から溢れ出してしまう。
もー……こんなになってる。
『…もう溢れてるよ』
『可愛い』
『…仁人』
脳内に勇斗の声と顔がフラッシュバックする。
目の前にいる勇斗の顔とははまた違った顔。
『仁ちゃん…』
『は…気持ちい』
『中、熱いよ』
『…ココが好きなの?』
切なそうな表情がこちらの情欲を掻き立てる。
いつの間にかギュッと目を瞑ってその行為に耽っていた。
必死に声を抑えながら…自分の熱くなって溢れるモノを擦る。
あ…あ…気持ちいい……勇斗、勇斗、
「…仁ちゃん」
「ぁ…」
声がして、ハッと目を開けるとこちらを観察するように見る勇斗の顔があった。
………
「…なにしてるの」
「…あ…ちが、違う、」
「…そんな気持ちよさそうな顔して、誤魔化せると思った?」
「…っ」
さっきまでの熱がブワッと違うものへ変わる。
冷や汗が噴き出すようだった。
「ねえ…なんでここでしてるの?」
「あ…いや…して、ない」
「なにを?」
「な…にって…」
「もしかして…俺のことネタにしてた?」
「…ッ」
「…え、まじで?」
嘘嘘嘘っ…気付かれた気付かれた…!
顔が一気に熱くなりお腹の底からゾクゾクとした寒けに似たものが込み上がる。
「ご、ごめん…!」
「…待って」
逃げ出そうとするがすぐに勇斗に捕まった。
「それ、どうするの?」
下半身を見ながらそう言われて答えに詰まる。
「じ…自分でおさめてくるからっ」
「なんで?」
「は…」
「…俺もしたくなっちゃった…ね、続きしよ」
「え…」
恥ずかしくてたまらないのに、その言葉を聞いた途端すぐに嬉しくなる。
したいの、してもいいの?
…………
「…もうガチガチじゃん」
「…だって」
「俺のこと見ながらしてたの?こんなになっちゃうまで」
「うう…」
「なんで起こしてくれなかったの?」
「だって…凄い気持ちよさそうに寝てるから…このまま朝まで寝るのかな、って」
「いやいや。むしろ起こしてよ」
「…次からそうする」
「…でもなんか、いいもの見たなあ」
「…っ」
「ほんとに俺のこと考えながらしてくれたの?」
「…う…そうだよ」
半ば諦めながら正直にそう答えた。
言いながら、嬉しそうな勇斗の手が俺の服を剥ぎ取っていく…。
「へえ…バカ可愛い」
「…んゥ」
さっきまであんなに欲していた唇が俺の唇をたやすく塞いだ。
「んっ、ん…」
一瞬で深いキスに変わり、舌を絡め取られる。
俺の舌をちゅうっ、と吸うと少し尖った舌先を絡めながら口内を犯される…。
「ぁふ…ん…ん…」
夢中でキスに耽った。
もっと、もっと、と勇斗のTシャツを掴みながらキスをする。
上顎を舐められて身体が震えた。
「はっ…んゥゥ…」
気持ちい…気持ちい…
「あっ…ん、」
勇斗の右手が俺の裸の下半身に触れた…。
「あっ、!」
「…ぬるぬるだね」
「ん、ん、ひっ、」
「あー…もうキツそうだね」
「あっ、だっ、て…」
「してたんだもんね。自分で」
「んんん…ッ」
囁く言葉が俺を追い詰める。
ぬるぬると優しく扱かれて…さっきまでの高まりも相まってもうイッてしまいそう。
「あっ…も、イっちゃ、う」
「もうイクの?」
「イく、イく…」
「…いいよ。イっちゃえ」
その瞬間握る手に力がこもってクチュクチュと音を鳴らせて上下された。
「あっ!あ、あ、あ、イく、イくぅッ…」
竿を力を込めて扱かれて、先端に親指をグッと押し当てられ手で包むようにぬるぬると擦られたら…もう我慢が出来なかった。
「イッ…く!ぁあッ…!」
…絶頂の感覚に震えた。
勇斗の手にドクドクと出してる…あ…出てる…。
「きもち、い…んんゥ、」
「…やば、その顔ダメ、」
眉を寄せて目を瞑り射精の快感に浸る。
「仁人…」
「あぅ…はやと、ぉ」
互いに求め合う、勇斗の真剣な表情が愛おしい。
何かを急ぐような少し焦った真剣な顔。
俺を欲しがるその表情に吐き出したはずの熱がまた蘇る。
「あっ…」
収縮を繰り返すソコに俺が出したものを塗りつけながら波を打つように指が動いて中心を押し拡げる。
丁寧に両手を使ってグッと開かれ指が一本入ってきた…。
「んん、」
中が熱くうねる。
奥へと進む指をキュウっと締め付けているのがわかる。
「中…真っ赤だよ」
「んんッ、や、だ…」
「すげー…エロい」
「や、んゥ…」
頭の下に手を入れてギュッと両手で枕を掴み耐える。
粘膜の無防備な肉を引き摺りながら指がゆっくりと出し入れされる…。
「あ、あ…」
「指、増やすよ…」
ヌルッと指がもう一本滑り込んで中を進む…。
「あっ…あっ…」
俺の身体の中の1番弱いところ。
ソコを、勇斗が1番知っているはずなのに何度も何度も通り過ぎる…
「は、やとぉ……ッ」
「…なに?」
「あっ…ん、もっと、して…」
「もっと?」
「んんッ…あ、ソコッ、して、してぇっ」
「…ココ?」
「ああんッ!」
クイッと指が曲げられてピンポイントに気持ちいいところを当てられ擦られてぶわっと快感が襲ってくる。
「あっ、あっああ…ッ」
「…ココ弱いね」
「あんっ、きもち、ぃ!」
「…」
「ふああッ…!」
ソコを2本の指が曲げた形のままコスコスと刺激して…
「ぁあぁああっ」
「…すげえ、ビクビクしてる」
中がキュウキュウとうねって…俺は背中を反らせて喘いだ。
「そこ、ダメっ、あっ、ダメぇ…!」
「…イッちゃいそう?」
「ダメッ、イッちゃうう、」
「は…っ」
「もっ、挿れてっ、」
「…俺も、挿れたい」
はるか
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