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山富士女史は、幻覚寺の檀家のインスタントラーメン会社の社長を知っていた。彼女が離婚、結婚前に少し付き合った男で有る。「根古田根古田乾麺」というところの息子だったが、現在ではジイさんが死に、代替わりしたみたいだ。(そう言えば、彼もフルタという苗字だった)当て字で、根古田としたのだろう。(もしや、あのフルタと親戚?)と思った。
「あたし良く知ってます。オジなんです。」フルタは山富士女史が考え終わらないうちに言った。「あら、そう。なんとなく似てるわね…」亜漕が言うと、「ヤメてくださいよ!あのオジさん、お母さんの兄さんだけど女縁が無くって、未だに独身。」(良かった。あたし達がデキていたことは知らないんだ)山富士は胸を撫で下ろした。昔は根古田氏も毛はあったし、お腹は出てなかった。商売熱心で親と同居じゃないと結婚出来ないと言った為、お互い遠退いた。
「案外昔はカッコ良かったりして…イケオジになるのはむづかしいね。」田貫坂女史が言った。