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유키에
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K
647
みかん
23
地下施設
コナンは壁の隙間を見つめていた。
微かに吹く風。
確かに気になる。
だが――
今はもう一つ気になることがあった。
(そもそも……)
(俺はどうやって攫われた?)
コナンは目を閉じる。
記憶を辿る。
誘拐される直前の出来事を。
数日前
放課後。
帝丹小学校からの帰り道。
歩美 「じゃあねー!コナンくん!」
元太 「また明日な!」
光彦 「宿題忘れないでくださいね!」
コナン 「ああ。」
灰原 「……」
灰原だけが立ち止まっていた。
コナン 「なんだよ。」
灰原 「少し嫌な予感がするの。」
コナン 「は?」
灰原 「理由はないわ。」
「でも気を付けなさい。」
コナン 「またそれかよ。」
灰原 「笑い事じゃない。」
その時の灰原の顔は珍しく真剣だった。
(そうだ……)
コナンは思い出す。
あの日。
確かに灰原は何か感じていた。
その後。
蘭と別れて一人になった。
夕方。
人通りの少ない道。
そこで――
違和感があった。
(誰かに見られてる。)
探偵としての勘。
背後に視線。
だが振り返っても誰もいない。
(気のせいか……?)
そう思った。
その時は。
コンビニのガラス。
車の窓。
店の反射。
今思えば――
何度も同じ男が映っていた。
黒い帽子。
無地のジャケット。
特徴のない顔。
あまりにも普通すぎる男。
だから逆に記憶に残らなかった。
(あいつか……)
コナンの目が鋭くなる。
ライル。
おそらく最初から尾行していた。
何日も前から。
さらに記憶を辿る。
最後に覚えているのは――
阿笠邸へ向かう途中。
路地裏の近く。
突然だった。
ガタン!!
大きな物音。
女性の悲鳴。
コナン 「!?」
反射的に走った。
助けを求める声だと思った。
だが――
誰もいなかった。
静かな路地。
その瞬間。
背後。
シュッ。
(しまっ――)
そこまでだった。
地下施設
コナンは目を開く。
(囮だ。)
(最初から俺を誘い込むための。)
普通の誘拐犯ではない。
自分の性格を理解していた。
悲鳴を聞けば助けに向かう。
事件の匂いがすれば確認する。
それを利用された。
完全に読まれていた。
だが。
同時に確信した。
(あいつら……)
(俺のことを調べてる。)
(しかもかなり詳しく。)
ライルはただの実行犯じゃない。
組織はもっと前から動いていた。
そして――
コナンの脳裏に最後の違和感が浮かぶ。
気絶する直前。
ほんの一瞬だけ聞こえた声。
「確保完了。」
「計画を開始する。」
その一言。
今になって意味が分かる。
コナン (俺を攫うこと自体が目的じゃない。)
(本当の目的は別にある。)
(そしてその計画はもう始まってる……!)
地下施設のどこかで機械音が響く。
ゴウン……
ゴウン……
コナンはその音を聞きながら考える。
(組織……)
(お前ら一体何を企んでる……?)
暗闇の中で、名探偵の推理はさらに深まっていく――。
ーENDー
コメント
2件
まぁたAIに言いたいこと全部言われちゃった♡(現在久柚はテラルレで”語尾ハート一週間”を引いてしまったので語尾がハートです) そして今回も最高に面白かった♡続き期待してるね♡
お疲れさまです、寺島あおいです🌷 第6話、読ませていただきました。 今回のエピソードは、コナンが攫われる直前の記憶を辿る構成が秀逸でしたね。特に、灰原が「嫌な予感がする」と立ち止まるシーン、あの静かな緊張感が好きです。彼女の直感が当たるという、あの不穏な空気が原作の空気感を壊さずに活かされていて、にこぉーさんのキャラ解釈の丁寧さを感じました。 それから、コナンが「悲鳴を聞けば助けに向かう性格を利用された」と気づく場面。読者にも「ああ、そういうことか」と納得がいく伏線の回収の仕方で、無駄のない構成だなと。ライルたちがコナンを徹底的に調べ上げているという、組織の用意周到さがじわじわと伝わってきました。 ラストの「計画はもう始まっている」という一文で、次話への期待が一気に高まりました🌷 続き、楽しみにしていますね。