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愛する人に告げられた残酷な言葉。
「只今よりリリアーネ・フォントル公爵令嬢は聖女マリーンの嫌がらせ及び殺人未遂罪により本日午後3時に斬首刑に処す」
この日一人の悪女が刑に処された。
「やっと悪女が処刑されるか」「自業自得」
民衆は悪女の処刑を喜んでいた。
悪女は光も希望もない目で俯いていると聖女のマリーンが声をかけた。
「リリアーネ様…神はあなたの罪をお許しになるでしょう 神は悪人も善人も救いますから」
聖女マリーンの発言に苛立ち覚えた。
(私は何もしていないですの……)
リリアーネはどうしてこんなことになったのか考えた。
マリーンと初めて出会った時は仲がいいと言えるほどの仲良しだったが……次第にマリーンがわざと転んだり、誰にも見えないように自身の学食に針を入れるようになってからと言うもの自身にその矛先が当たるようになった……
それからと言う物 婚約者のランシル第一王子やランシルのご両親や自身の家族までリリアーネに疑いの目を向けるようになった。
もちろん否定はしたが誰もリリアーネを信じるものはいなかった。
そして処刑の3時頃 雨の中断頭台に現れたリリアーネは罵声の中元婚約者のランシル第一王子に言う。
「ランシル様……最後まで信じては下さらなかったのですわね……生まれ変わっても貴方…いいえ全国民を恨んでやりますのよ」
そう言いかけるとリリアーネの頭上から雷が降ってきて、リリアーネはその場消えてしまった。
リリアーネが目を覚ますとそこは暗い森の中だった。
「あら…ここはどこですの??」
リリアーネは恐る恐る歩いていくとそこには見たことがない町があった。
見たことのない字で書かれている看板に手をかける。
「誰かいませんこと」と声をかけるが誰もいない。
「どうしましょうこれでは……」
一人で立っていると赤いマントを着た紳士が歩いてきた。
「あら?ごめんあそばせ ここは一体どこですの」
「赤い紙と青い紙どっちが好きかい」
リリアーネはなんのことだか分からずに目をぱちくりさせる。
「赤い紙……青い紙ですの??私は……ここはどこなのか聞いていますのよ」
「赤い紙と青い紙……」
「だからですの!!!まぁいいわ……赤い紙を下さるかしら」
リリアーネがそういったとき紳士は刃物を片手に突き刺そうとするがおかっぱ頭の女の子が蹴り上げ銃をぶっ放す
「あんた何やってんの さっさとにげるよ」
「ふぇ」
訳もわからずリリアーネはその少女に手を引かれた。