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改めて小説を書くのは初めてだと思うと緊張してきました…
第一話 君が考えていること
ベルは僕と初めて一緒に、一番道路にはじめの一歩を踏み出した旅の友達の一人だ。あの時提案された時は正直に言うと下らないと思っていた。でも、あの時下らないと思っていた一歩も、今思うと最高の思い出の一つだ。そして、今思い出すと、凄く恥ずかしいが、僕は強さに拘り続けるあまり自分を見失っていたんだと思う。口調も今よりずっと生意気で、態度も大きかった。そんな僕にチャンピオンが声を掛けてくれたんだけど、当時の僕は何故か腹が立ってね、とても悔しかった思い出もあるなぁ…。あっあとねこんなことも……
「……あのさチェレン、一つ言っても良い?」
「待ってトウヤ、今から言うのは僕が教師になった理由を…」
「…長いよ!もっと教師なら完結的に喋れよ!!」
「えっ?」
「相談があるから聞いてほしい。って昨日ポリゴンフォンにメールが届いたから来てみれば…何!?君の人生の話しか今のところ聞いて無いよ!相談しろよ!」
「ウッ…ごっごめん」
「分かればよろしい。」
「で?相談って何?」
「じっ…実は最近気になることがあってね…」
「気になること?」
「うん、最近ベルが僕のことを避けているかも知れなくて、何かしてしまったのか気になって…でも本人に聞く勇気が無くて…力になってほしいんだトウヤ!」
「……マジで言ってる?あの超絶長い前置きと全然関係無いじゃん…」
「もう前置きのことは忘れてくれ…」
「……はぁ、しょうがないなぁ、なんもないと思うけど、凄く悩んでいるチェレンの為に、一応さりげなく聞いといてあげるよ。お礼はヒウンアイスね!」
「ありがとう、トウヤ…あと、この事は二人の秘密にしてくれないか」
「別に良いよ!」
その後、僕たちは他愛ない話をして解散した。夕陽がパシオを暖かい色で包みこんでいる。アスファルトで整備された道を歩きながら、僕はまた悩んでしまう。結局僕はトウヤに頼って、ベルに直接話を聞けないんだな…。自分のことがとてつもなく不甲斐なく思う。もしかしたら僕はまだ昔の弱いチェレンのままかも知れないんだな。