─start─
「ぅッ…ヒック…((ポロポロ」
サスサス
彼の背中を撫でながら話を聞く
「あのッ…ね…グスッ」
「天使の僕に寿命はない…からッ…((ポロポロ」
『うん…』
「もぅ…やだよ…」
「人がどんどん死ぬんだよ…?((ポロポロ」
「グスッ…知ってる人が…ッ」
「いつか…rdだっt」
『それは言うな』
「…グスッ…なんで…?」
『俺がなんとかする、』
『それにお前天使じゃん?』
『都合いいのかしらね~けど。』
『俺病気なんだわ』
「…ぅん…知ってる」
『死んだらそっちいけんじゃ…?』
「グスッ。僕。階級が上だから…居られない」
『あ~?…あ?』
『んー。あー!』
『そゆこと』
それからどうしたら彼に寂しい思いを
させないですむか考えた
『俺が上の階級行くわ』
「はッ?…だから行くのには2ヶ月以上の…」
『聞いた聞いた』
『覚悟の上』
『まぁさ。お前もうそろそろ
戻らなきゃダメなんでしょ?』
「はは、うん…」
『俺ももう少しでそこ行くから』
『待ってて』
「…ッありがとう((ポロポロ」
そう言って彼は俺の目の前から消えた
彼が使っていた服も
皿も
何もかも元々居なかったかのように
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