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いまのアヤの着ているものは
体操服の上着と紙オムツ。
教室に戻れと言われてもすぐには向かうことができない。
ましてやモコモコにされてしまったオムツのせいで腰が浮いていつものように起き上がることができなかった。
保育士(立っちしましょうねー)
両手を引っ張られて少しづつ身体が起きていく。
上半身だけがおきて
保育士「やっぱり高校生にもなると重いですね、園児と同じように思ってました」
保育士「そりゃそうよ、紙オムツのサイズだって50kgまで対応のやつなわだから」
「体重って何kg?痩せてるし40kgくらいかしら」
初対面の保育士だがいつも園児を相手にしているため体重を聞くことにためらいはない。
アヤ(…40くらい……だとおもいます)
太っているわけではないが人に体重を告白するのはためらいがある。
保育士「40かぁ手応えあるはずだわw」
養護教諭「あなたは早く教室に行きなさい」
「制服に着替えるんでしょ」
グイっと体を起こされとうとう立ち上がったアヤ。
おもいのほか、ふつうに、立てたものの違和感はかくせない。
「ほら!なにしてるの!はやく!」
なかは強引に背中を押され保健室を追い出された。
まだ授業中なので廊下は静かで、今しかない!と判断したアヤは教室へと行くことにした。
校舎の階段を、後ろを振り向いて誰も来ていないか注意しつつ上がっていく。
1年生の階に着いた。
あとは教室に行くだけだ。
試練はアヤのクラスまでにあるほかの教室の窓やドアが開いていないことを願う。
最近は換気のために開けることがあるためそれに注意しながら歩いていく。
何個目かのドアが少しだけ開けられていて
緊張が襲う。
(どうしよ……)
(なんで…ドアくらい閉めといてよ……)
そうは思ったものの神様はイジワルだ。
ドアとは反対側の壁際を少しだけ早足ですり抜ける。
(えいっ!)
心の中で叫びながら通り抜けて、アヤのクラスにつきドアを開ける。
もちろんまだ授業中なので教室には誰もいない。
あと数分で体育が終わる。
逆に言えば、まだ数分ある。
そしてグラウンドから教室まである程度の時間がかかる。
自分の席に座りいったん気持ちを落ち着かせる。
(なんであたしオムツしてるの?)
(昨日までちゃんとトイレ行けてたのに)
(なんで……)
机の上に顔をつけ考える。
キーンコーンカーンコーン
♬.*
もちろん授業の終わりのチャイムだ。
机の上に顔を付けたまま眠ってしまっていたようで、少し目をつむっただけの感覚だったのに余裕のあった気持ちが一気に焦りへと変わった。
体操服を脱ぎ捨て、ブラウスを着ていく。
焦りから手が震えボタンが上手くとめられない。
(やだっ)
廊下が騒がしい。
この階はアヤの組だけではなくほかの組も数組あるのでほかの教室の授業が終わったら廊下でおしゃべりする生徒もいるのは仕方がない。
ブラウスのボタンを全部とめないまま先にスカートを履くことにする。
ドアの外を気にしつつスカートを履いていった。
(え?ウソでしょ…)
体重50kgまで対応の紙オムツはスカートの上から大きくはみ出てしまいオムツどころかおむつカバーすら見えてしまっていた。
教室のドアが開きクラスメイト達が戻ってきた。
(あーアヤいるじゃん!サボったなー)
そんなことを言いながらあやの周りに集まる。