それから俺は数ヶ月の間ベッドに寝たきりの生活をしていた。
何もできなくて、少し退屈していた。
部活のない日はバレー部の人たちが交代できてくれて話をしてくれた。
『おー日向きたぞ』
今日のお客さんは田中先輩らしい。
「田中先輩!!!今日は部活ないんですね?」
いつもなら部活のあるはずの今日に来たということは、何かあったのだろう。
「なにかあったんですか?」
俺がそう聞くと、田中先輩は顎に手を当て、記憶を辿るように話し始める。
『それがだなぁ、、体育館の整備ということでしばらく使えなくなったんだとよ』
「その間の部活はどうなるんですか?」
『その間は外で走り込みとかだって大地さんが言ってた気がする』
うーんと唸りながら悩む田中先輩。
急に、『あっ』と何か思いついたように話す。
『そういえば影山がよ〜』
「影山がどうかしたんですか?」
『あいつ、最近調子がイマイチでな、やっぱお前がいないとダメなんだろ!!』
急に大声を出す田中先輩を、看護師さんが注意しに来た。
『すいません、ここは病院なのでもう少し静かにしていただけると、、』
『すいません!!』
看護師さんが出て行った後、田中先輩はヘラ〜っと笑ってこう言った。
『美人なお姉さんに話しかけられた』
ホワホワとした雰囲気を纏って、今にも飛び上がりそうな田中先輩をみて、少しだけ元気が出た。
コメント
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田中はいつもどうりで安心したw