相互さんお誕生日でした。おめでとうございます。
なんでもない話
文才なんかありません。
案の定駄文。駄文。
主はにわかです。解釈違いがあると思います。
※ご本人様には関係ありません。
rfmoの他の二人もちょっと出ます
びっくりするくらいcp要素がない
なんで書いたんでしょうね
『社長』
もうとっくに慣れてしまった控え室。いつも通り収録に来ている訳だが、台本などこの番組ではほとんど意味をなさないので、最近はさらっと目を通してからそれぞれ好きに過ごしている。
今日もその例に漏れず、私は少し前からノートパソコンと睨み合っていた。特別仕事をしたい訳では無いが、アニコブの二人は遅れるらしいから、しばらくすることがなかったのだ。
そんな中、唐突に斜め前に座る剣持さんに声をかけられる。
「…あ、はい」
少し遅れて返事をするが、剣持さんは特に気にした様子もなく話し始める。
『アルカリ性の液体ってあるじゃないですか』
「ありますね?」
何の話だ。急に。
困惑する私を他所に、当の本人は手元の小説に目を向けたまま言葉を紡ぐ。
『強めのアルカリ溶液に触れると、皮膚が溶けるらしいですよ』
「あー、なんか理科とかで習った気がしますね。アルカリが手に付いたらすぐ流しなさいって」
『はい。まあ、理科とかで使う弱いやつではそうはならないらしいですけど』
そうなのか。学生の頃は液体が指についてしまったら必死に洗い流していた気がする。
『塗りこんだりなんてしたら、指紋とかもなくなるんでしょうね』
「そうかもしれませんね」
『怖いですよね』
「怖いですね」
『…..』
「…..」
返事をして数十秒。続くと思われる剣持さんの発言を待つ。ぺら、と剣持さんが小説のページを捲る音だけが部屋を支配する。
「…….え?」
『はい?』
ちらり。剣持さんがこちらを見る。なんだ、と訝しむような視線に、え、とまた声をこぼしてしまった。
「…終わり、ですか?」
『…?そうですね?』
「今ので?」
『はい』
それがどうかしたのか、という顔にこちらも首を傾げる。しばらく部屋の中に不思議な空気が漂っていたが、それも扉が開かれた音により霧散した。
〈遅れましたー!!〉
〈にゃは、すんません〉
元気良く入ってくる二人にハッとして、お疲れ様です、と挨拶を返す。
『お疲れ様です。…ねえ、ふわっち、ちょっと聞いてほしいんだけど』
同じように挨拶を返した剣持さんに、改めてさっきの話について聞こうかと振り返るが、既に不破さんの方に駆け寄ってしまっていた。
本当になんだったんだ。