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学パロ
kn✖️nk
nakamu目線
この気持ちに気がついたのはつい最近のことだった。
俺はどうやら、きんときが好きらしい。
ずっと、抑えてた。
今日、きんときに伝える。
きんときのことが大好きだって。
学校に着く
あたりが騒がしい
何があったのかと顔を覗かすと
そこにはきんときが。
何…してるんだろう?
その野次馬の中から身を乗り出し皆の視線の先を見る。
そこには
きんときと倒れてる女の子がいた
きんときがその子をお姫様抱っこで保健室に連れて行く。
少女漫画でよく見るシナリオだ。
俺はその中で呆然ときんときの背中を見つめる。
もしかしたらきんときはあの子のことが………
よくないことが頭に浮かんでしまう。
やっぱり、今日気持ちを伝えるのはやめておこう。
また明日。
そう言ってまた後回しにしてしまう。
こんな俺が大嫌い。
もっとちゃんと素直に言えるような人だったらよかったな。
授業前、きんときと話した。
nk 今日、女の子助けてたね
kn あぁ…見てたんだ…w
そう言って顔を隠す。
きっと、恥ずかしいのだ。
彼女のことが好きなことがバレたから。
nk 好きなの?あの子のこと
思い切って聞いてみる。
kn まさか…
また顔を伏せる。
そんなきんときを俺は見れなかった。
きんときは、もう俺になんか振り向いてはくれない。
今のでわかった。
けど、苦しい。
きんときが、俺から離れていってしまう。
放課後、きんときはどうやら朝助けた女の子と一緒に帰るらしい。
好きな人が幸せならそれでいい。
そんな言葉を言う人が世の中には少数いるわけだが、
俺はそうは思えない
そう思いたいけど、思いたくない。
きんときには俺のいる未来で幸せになって欲しい。
でも、やっぱりこの気持ちは、きんときには伝えない。
きっと迷惑。
あぁ…俺、今どんな顔してんだろうな
自分の顔を触ってみる。
そうすると目の周りが濡れている。
ああ、泣いてるんだ。
どおりで喉も、声を抑えるので必死で、
だからすっごく痛いんだ。
喉も、心も。
今、しばらくは家に帰れなさそう。
今の俺は目の周りが真っ赤で、見るも絶えない顔になっているに違いない。
家から少し離れた公園のベンチに腰掛ける。
はぁ、こんなことになるんなら、きんときを好きだと言う気持ちに
気づかなければよかった。
気づかなければ、こんな辛い思いをすることがなかった。
ふと時計を見ると7時前ほどだった
と言っても、冬の夜は暗くなるのが早く、
いつもより寒い気がする。
手を見ると真っ赤だった。
息を吹きかけ、少しでも暖かく…と必死になる。
ふと、ジャリッという足音が聞こえたため
そちらに目を向ける。
そこには、
きんときが立っていた
kn 何してんの?
nk いや…なんでもないよ
きっと今、帰りなのだろう。
今はきんときの顔ですら見るのが辛い。
できれば喋りかけないで欲しい。
泣いてしまいそうになる。
kn だい…じょうぶ?
どんどんと近づいてくる
kn なかむ?
きんときがしゃがみ、俺の顔を覗き込む。
nk やめてッッッ‼︎‼︎こっちに来ないで…‼︎
あ…やってしまった…。
こんなつもりじゃなかった。
拒絶…したいわけじゃないんだよ
kn なかむ…
kn どうして、泣いてるの?
nk え…?
もしかして…俺また泣いてる…?
最悪…きんときに泣いてるとこ見られた…。
kn 何か、あったの?
そう言って隣に座って背中をさすってくれる。
やっぱり優しい。
nk …ッッ“”
kn 大丈夫。泣いてていいよ
nkき“んと”きッッッッ泣
やっぱり、大好きだ。
kn 落ち着いた?
nk ごめんね…
nk こんな姿…見せちゃって。
kn 全然。もし、思い詰めてることがあるなら、
kn なんだって話聞くから、いつでもいいから教えてね
nk うん
nk きんときはさ、結局、あの子と付き合ったの?
kn ううん。付き合ってないよ。
nk でも、好きなんじゃないの?
kn あの子には恋愛感情は全く持ってないよ
nk そうなの?
kn うん。今日、告白されたんだ。あの子から
nk そうなんだ
kn 断ったよ。
nk あの子、頑張ったんだね。告白。
すごいなぁ…俺にはできないよ
kn あの子の気持ちを断ってしまって申し訳ないよ。
nk ……
もし、俺が今ここで告白しても、そう、思ってくれるのだろうか
でも、俺にはそんな勇気がない。
nk きんとき、俺、なんて言うかさ…いや…
nk 言葉にできないわ
kn なんだよwそれ
彼は笑ってくれた。
でも、その純粋な笑顔にはこの言葉に隠された意味が
彼に伝わったわけではなさそう。
kn じゃあさ、俺の悩み、聞いてよ
nk いいよ
きんときにも悩みがあるんだ。
そりゃ、人間誰しも悩みはあるけど、
きんときが話してくれるとは思ってもいなかったから
一人で心の中で舞い上がる。
kn 実はさ、最近あんま寝れないんだよ
nk へぇ…なんで?
kn …
きんときは黙っている。
何かを考えている
でもくらいこの中では彼の表情を窺うことは難しい。
kn 大好きなんだ。
大…好き?
kn なかむのことが好き…なんだよ
nk え…?
nk それは…どういう…
突然のことで頭が混乱している。
俺のことが…好き?
嘘…つかないでよ
kn ごめんね、急にこんなこと言って。
kn 忘れて
kn 俺もう帰るからさ。
kn またね
きんときが行ってしまう。
ダメだ。今伝えないと
今じゃなきゃダメなんだ。
nk きんとき!
nk おれも!きんときがすきだよ!
nk 大好きだよ‼︎
kn え?
彼は後ろを振り返る
電灯に照らされたその顔には一筋の涙が溢れた
nk 綺麗。
咄嗟にそう口にしてしまった。
きんときはもっと困惑してしまっている
nk ごめん…あまりにも…きんときが綺麗だったから。
そういうときんときは手に持っていたバックを地面に落として
俺の方まで走ってきた
そして勢いよくハグされた
kn なかむ〜“”泣
nk きんとき。大好きだよ。ずっと前から
kn 俺も、ずっと大好きだった
そう言って俺に微笑むその顔は
今までの何よりも、輝いて見えた