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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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一度抱きしめて、ちゃんと話したら、千歳はわかってくれたみたいだ。夜も素直に一人で布団に入ってくれた。と言うか、千歳は夜早い時間に座椅子で寝こけていたので、俺が寝る時に「布団で寝な?」と促したら素直に一人で布団に入って寝てくれた感じだが。
俺はまた寝袋で寝た。なんでうちに寝袋があるかと言うと、ブラック企業時代、会社泊まりが多かったので少しでも睡眠環境をよくしようと買ったのである。会社泊まりのときは徹夜作業が多かったから、意外と使わなかったけど……。
朝も、千歳におはようと声をかけたら『おはよう!』と元気で、無理に俺にくっついたりしなかった。俺はホッとした。
二人で朝ご飯を食べながら、俺は思いついたことを口にした。
「千歳の今の格好さあ、一時的と言ってもすぐ治るもんじゃなさそうだし、布団もう一組買わない?」
『そうだな、あったほうがいいな。あとワシ、ソファーも買いたい』
「ソファー? なんで?」
『お前、横に座ってくっつくならいいって言ったけど、座椅子だと難しいじゃないか。ソファーなら横に座ってくっつける』
「ああ、なるほど……」
今の千歳みたいにきれいでかわいい子に隣で座って密着されたら、俺の煩悩それだけで刺激されてしまうんだけど、千歳に押されていいよって言ってしまったからな……いや、頑張れ俺! 耐えろ!
千歳は俺のその辺を全然わかってないようで、無邪気に言った。
『ソファー置くの、和室ならスペースあるからいいよな?』
「うん、じゃあ買おうか」
『ソファーも布団も、金はワシが出すから』
「布団は出して欲しいけど、ソファーは俺も座るから半分出すよ」
『ありがとう、かさばるから通販で買おうかなあ』
「そうしな」
千歳は少し考えた。
『今の季節、ソファーに熱こもって熱いとやだから、ソファーの冷感カバーもあったら買おっと』
「それも俺半分出すよ」
『ありがとう』
なんでもない会話だ。ただ、最近バタバタしていたので、なんでもない会話が千歳とできることが、俺は嬉しかった。
ああ、よかったなあ、今の姿の千歳でも、俺は毎日何でもない会話をして、おだやかに過ごせそうだ。
コメント
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第427話、読みました。バタバタが落ち着いて、布団とソファーを買う「なんでもない会話」ができる幸せ——すごく伝わってきました。千歳ちゃんが今の姿でもこうして穏やかな日常が戻ってきて、本当によかったなあと。あと、くっつきたいからソファー買おうって発想が可愛すぎます。主人公の「煩悩、頑張れ俺!」も笑いました。寝袋がブラック企業時代の遺物なのも、物語の重みを感じさせてグッときます。次の話も楽しみにしてます!