テラーノベル
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⚠️意味不明なところがあるかもしれません。申し訳ございません。
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家に帰ると、兄が強ばった表情で私を出迎えた。兄は私に聞いてきた。
「まなみ、なぜ雷門のサッカー部に入った?」
「え、?」
私はその言葉に信じられないと言う気持ちだった。兄たちのサッカーを否定したかったからだ。
「お前が入った所で雷門は所詮、弱小校。
帝国に負ける運命なのだから意味なんぞないだろう。」
負けるって、何?
意味がないって、何?
兄、お兄ちゃんの声で聞きたくなかった言葉だった。私は、ただ黙ってお兄ちゃんの話を聞くしかできなかった。
「帝国は勝利しか求めない。」
その言葉に私は初めてお兄ちゃんに掴み掛った。お兄ちゃんの襟元を両手で掴んでお兄ちゃんを引き寄せた。
「勝利だけじゃ、意味なんてないよ!!!」
「時には負けてしまうことがある!!
その敗因を理解して何ができないのか、
何が足りなかったのかを知るのが、
負けるって意味だよ!!!!」
「今のお兄ちゃんは、ただ勝つことしか知らない!!負けるのがそんなに怖い!?」
お兄ちゃんは、私の襟をつかみ返して
私と同じように怒鳴った。
「お前こそ、何も分かっていない!!!」
「勝利こそ、人間を育てていく上で必要なものだ!!!敗因は敗者という意味のみ!!!」
「総帥は俺たちに絶対的勝利をもたらしてくれるお方ただ!!たとえ、まなみでも許すことはできない!!!」
私は理解ができなかった。
総帥総帥総帥、兄の口から出てくるまるで神様のように出てくる総帥という言葉。
「絶対的勝利!?
そんなのただのまやかしだ!!!
絶対的勝利なんてこの世にあるわけないんだよ!?」
「まやかし……?
そんなわけないだろう!!!
そうしたら帝国の40年無敗というのはどうなると言うんだ!!!」
私は吃ってしまう。
40年間無敗という帝国サッカー部の伝統と言っていいものに何も言えなくなってしまう。
私はお兄ちゃんの襟元から両手を離した。久々に大きな声を出したからか、私は足の力が抜けてしまった。
「まなみ。お前のためだ。傷つくのが嫌だったら
雷門のサッカー部を辞めることだ。」
お兄ちゃんの無情な言葉が玄関に響いた。
私は何も返さず、足に力を入れて立ち上がり、お兄ちゃんの横を通り過ぎて2階の自分の部屋にあるベットに経たり混んだ。
お兄ちゃんの言葉が痛かった。
私はただ、お兄ちゃんと同じところに立ちたかっただけだった。ノックが聞こえて、部屋に入ってきたのは、お母さんだった。
お母さんは何も言わないでベットに突っ伏す私の頭を優しく優しくなぞるように撫でてくれた。
お母さんの優しさが私は嬉しかった。お母さんは私がサッカー部に入るのを否定しなかった。お父さんも否定せず、「まなみの好きなようにしなさい。」と笑ってくれた。
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