コメント
8件
知る由もなかった…
だって……私の…
……あれ?…ナンダッケ?
あの人は……私の…
???「……心穏ちゃん…」
心穏「な…んですか?…」
あの人が優しい声で話し掛けてきた…
???「…泣かないで…」
心穏「……へ?……」
彼に、云われる迄…私は自分が泣いていた事に気づいていなかった…
……泣けれたのなんていつ振りだろう…
私の予測が正しければ、おそらく3年ぶりだろう…
……私の大切な何かが消えたのも、三年前だ…
そう……あの日
私は全てを失った……
感情も、存在価値も、それ以外にも沢山の物を闇の中に落としてしまった…
それ以外の物も……
胸のドス黒い物も隠していた
……そうだ…私は…最初から
そうだ……産まれた頃から
保育園に通い始めた時だって
ずっと私には……
黒い闇がくっ付いていたんだ…
だから……私はその闇が退か無い限り
ず~~~~~~~っと…このままだ
だから…
心穏「そうだ……きっとそっちの方が何倍も良いんだッ!」
???「…?…心穏ちゃん何のk(」
私は…この部屋の窓を開けた…
そして、足を窓の外に出す
今は、黄昏時…
あの人と私が”あの場所”で出逢った思い出の時間でも在る
外はすっかり、橙色に染まっており
夕陽が眩しかった
私は……その夕陽を観ながら
彼にこう云った
心穏「……サヨナラ…(ニコッ」
久しぶりに、イイ笑顔を創れたかもしれない
彼は、青ざめて私を止めようとするが
その手は、私の服を微かに掠っただけだった
私は……闇に堕ちて行く中
こう思った…
嗚呼…あの人とまた逢いたいな…
と…
でも……良く考えたら
もう逢えてるな…
御免ね…千遥
約束…守れなかった…
グチャッ
《速報です》
「女子高校生が○○工場の窓から落ち…死亡しました……○○工場は、既に封鎖されており、誰も入れない状況だったそうです…」
???「嗚呼……”心穏”…御免ね……」
千遥「君の事……守れなかった…(泣)」
《オワリ?》