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老婆ー坊らは優しいの。
渡辺ーお婆ちゃんには元気でいてもらわないと。
老婆ー坊らのおかげで涼しい家になった、ありがたや。
渡辺ー今、目黒がお粥作ってるから。
老婆ー坊が食べるんかの?
渡辺ー俺は元気、お婆ちゃんの分。
老婆ーわしか?何から何まで、世話になったの。
目黒ー出来ましたよ。
老婆ーあんさんにも、えろう世話になったのぅ、すまんのぅ。
目黒ーお婆ちゃんに何かあったら、渡辺が泣くんで。
老婆ー坊は優しいのぅ。
渡辺ー熱が下がるまで大人しくね。
老婆ー分かった分かった。
目黒ーいつもと逆だね。
渡辺ー失礼な。
目黒ー完食ですね。治りも早いですね。
老婆ー坊らのおかげじゃ。
老婆は少し寝てもらう。
まだ少し熱がある。
渡辺と目黒はあの海に散歩に行った。
渡辺ー怖かった。
目黒ーん。
渡辺ーお婆ちゃんが倒れてるの見た時。
目黒ーん。
渡辺ーこの海に入ろうとした俺を止めてくれた大事な人。
目黒ー軽い熱中症で済んで良かったね。
渡辺ー目黒がいてくれて良かった。俺なら、何も出来ないから。
目黒ーじゃあ、帰ったらご褒美もらおうかな?
渡辺ーいいぞ。
目黒ーふふふ。
この綺麗な海には入らない。
見てるだけでいいと言う。
あの頃を思い出すのだろうか?
寂しそうな、切ない顔で見つめている。
目黒の嫌いな海。渡辺を連れて行ったかもしれない海。
複雑な思いで、渡辺の横に立つ。
渡辺の目には涙。
辛い思い出の海なのに、この海に来たがる。
老婆のところに来たら必ずこの海に来る。
目黒ー翔太くん、お婆ちゃんとこ、帰ろう?
渡辺ーんっ・・。
目黒ー泣かないよ?
渡辺ーんっ・・んっ・・。
目黒ー翔太くん。
目黒に抱きついて泣き出した。
優しく抱きしめて、頬にキス。
老婆の家に向かって歩き出す。
家に戻ると、老婆が料理を作っていた。
渡辺ーお婆ちゃん!寝てないと。
老婆ーもう大丈夫じゃ、こげな、涼しい家におるんじゃけ、元気になったからの。ご飯食べなせ?
目黒ー運びます。
渡辺ーお婆ちゃんは座ってて。
老婆ーすまんのぅ。
老婆を座らせ、目黒と渡辺が食事を運ぶ。
老婆は涼しいと何度も言う。
毎日付けるんだよと渡辺は言う。
引き落とし口座を聞き、携帯にメモしている。
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