「ようこそ、中原中也君、〇〇ちゃん」
目を見開くと、ポートマフィア首領、森鴎外が私達に話しかけていた。
森「〇〇ちゃん、君の情報を調べさせて貰ったよ。君は羊で救助担当みたいじゃないか。異能力も把握済みだよ。」
「・・・」
私は鎖で繋がられ、中也は蘭堂に守られていた。間違えなく、今喋ったら殺されてしまうだろう。漫画と現実の差が大きすぎて身を竦める。
後々太宰が首領室に入ってきて、中也と口論を交わした。
太宰「君、羊のお嬢様じゃないか!?良ければ私と心中を…」
「し、しません!!太宰、落ち着いて!」
今断れた事に奇跡を感じた。異能力を使うか迷った。命を守るために使うべきだ。だが、頭の中を読む事に抵抗を覚えた。
太宰「何故僕の名前知ってるの?」
不味い。私が前の世界から来たのは一切バレてはいけないのだ。
「風の噂です!!」
つい大声になってしまった。
森「太宰君が済まないねぇ。突然だが、中也君、〇〇ちゃん、マフィア傘下に入る気ないかい?」
突然のマフィアの誘い、7年後、天人五衰事件ではマフィアの存在が重要となる。中也は勿論キレて、床が地震が起きたように破壊する。私は未来を知っている。中也が荒覇吐である事も、先代首領の噂を流したのは蘭堂である事も。
「中也…どうするの?」
中也「何迷ってんだよ手前。んで、断ったら?」
森「殺す。尤も君達を殺すのはマフィアでも骨が折れるだろう。だから君の仲間、『羊』を全員殺す。どうかな」
羊、数年一緒に過ごした仲間達、中也も勿論、私も怒りの限界が来ていた。だが、此処でこそ我慢が必要。私は歯を食いしばった。
だが、もう羊はマフィアに監禁されている。
先代の映像を見せられた。マフィア本部の金庫室、其処で死んだはずの先代首領が、生き返っていたのだ。
森さんの圧に耐えながら、私、中也、太宰の三人はマフィア先代括、荒覇吐の調査を行う事になった。太宰と中也は会ったばかりなのに既に意気投合している。
太宰「連れ立って歩いてると思われたくない」
中也「はっ心配すんな、俺も思われたくねえから」
太宰「うふふ、気が合うねえ。そんな君が大好きだよ」
「・・・」
、、、私は何を見せられているんだろう。
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