幼い頃の私達

そのニコちゃんマークの紙袋を開けてみると宛先不明の名前も書いてない紙がクッキーと共に入っていた。その紙をあけるとそこには今までありがとう。と書いてあった。S子はすぐに誰だか分かった

そう、ニコちゃんマークは樹が好きなキャラで樹の家にもニコちゃんマークの物があったから一瞬で樹だとわかった。今までありがとうの紙を見て嫌な予感がした。

S子はすぐに目の前にある樹の家を訪れた。ピンポン押してもドアを叩いても何も反応がない。一回家に帰り仕事から帰ってきた母に聞いた。そしたら母親はごめんね言わないでっていわれてたんだけどもう引っ越したわよ。って言われて何故か涙は出なかった心の真ん中に穴がぽっくり空いた感じ。きっと樹にとって私は友達じゃなくていじりがいのある奴だけにしか思われてなかったのかなって今でも思ってる

だとしても私の中でみんなと過ごした時間はかけがえのない宝物になったよ。今でも偶然どこかで会ってたらいいなって思ってます。

ありがとう。いつまでも永遠に