※以前の、速水くんがCODE-ELの人間だったらif話です。
自己満でオチなんてない!
弊社のモブ教官が出張ってますので苦手な方は注意⚠️⚠️⚠️
神様だって、知らない噺
ある日、天羽組の速水泰輝にこんな指令が届く。
愛しい泰輝へ
潜入中に申し訳ないが、
おまえに”おつかい”を頼みたい。
おまえの腕前なら問題ない。
詳細はいつものように。
では、期待している。
PS.引き続き潜入中は気をつけるように。
見慣れた万年筆の筆跡。
手紙と言うには小さな紙切れをクシャリと握る。
『マムは相変わらず心配症だなぁ』
それを口に放り込み、
秘密の手紙を跡形もなく消すと速水泰輝は何処かへ向かって行く。
『 やぁ、泰輝 』
花宝町のとある一角に位置する廃ビル。
指定された場所に向かえばひとりの女の人が待っていた。
『マムっ!』
『少し見ないあいだに、逞しくなったようだね
子供の成長は早いものだ』
『もぉ…一応成人してるよ僕…』
『おや?まだ【僕】を使ってるのかい
使い分けはボロが出た時に厄介だが…まぁ泰輝なら平気か』
【マム】はCODE-ELの教官…組織の人間で、
僕の教官でもあり育ての母だ。
他の班と同じようにアサシンを育ててるけど…
マムは僕みたいな戦闘に向かない子も率先して自分の班に引き取り育てている。
マムが育てたアサシンは非戦闘員でも潜入に優れたスパイや諜報員として世界中で暗躍してる。
僕みたいな、ね。
あと、マムは教官の立場だけど、
毛利さんと同期で超〜強い!
『それで、頼み事って?』
『あぁ 実は……』
『……うん、わかった その半グレと極道が繋がってる証拠をとってくればいいんだね』
『あぁ おつかい、頼んだよ』
マムは時々こうして僕に別件でおつかいを頼んでくる。
…ついでに僕の様子も見にきてくれるのだ。
メールや電話じゃないのかって?
マム曰く、古典的でアナログの方が履歴を完全に消せて証拠隠滅も容易いんだ。
……手紙を食べるのは苦じゃないけど。
『時に泰輝……好きな人は出来たかい?
もしや恋人かな?』
『……いないよ』
『おや、そうかい 年頃なのだし、アサシンだからと言って恋愛をしちゃいけないわけじゃないよ』
『マムに恋愛相談なんてしないよ!//』
『おやおや みんな私に何かと相談をしてきたがな』
マムは楽しそうに薄っすらといつものように微笑む。
『うーん…恋愛の好きってよくわかんないや…』
『幸真とは仲が良さそうに見えたが…フフ…
あの幸真がねぇ…ピンクが言っていたよ
あの様子だとそのうち本気で殺しに行くね』
『…に、兄ちゃんめ…ッ』
『まぁ…うまく天羽組に可愛がられて…安心したよ』
ゆっくりこちらに歩み寄り、
僕の頭を優しく撫でる。
『好きなのがあるのは、いいことだ
泰輝…君は何が好きだい?』
真っ黒なマムの瞳。
『僕は…僕はマムが好きだよ』にかっ
『…フフ ありがとう』
マムは特段驚くこともない。
当たり前の回答かのように。
『いつか、おまえも恋をするよ
可愛い私の泰輝』
end
コメント
3件
最高でした!
え、やばい好きですマジで結婚したi((((しかもマムが名前呼びなの尊い