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ある冬の日 私は人通りの少ない路地を歩いていた
何か買いたかった訳でもないし、約束をしていた訳でもない
ただ何も考えず歩いている
もう、歩き疲れてきた。 でも、休んでいる暇は無い
今日はあの子たちの主役の日なのに…行けないなんて
でも、行けなくは無いかも。まだ、時間的に間に合う
早く行ってあげて、あの子たちの行く先を見届けないと
あれ、私何考えているんだろう。未来はもう決まっているのに
みんな、夢を叶えるんだろうな。最初から決まった道をたどって
道、誰が作っているのだろう。人生の神様かな
私だって、決められた道を歩けばいい人生だった。 そうすれば、よかった
反抗せずに…
もう、こんなところまで来てしまったんだ。周りには高いビルなどが立ち並んでいる
これから、気をつけないと、見られないように
ふと顔を上げると花屋があった
私は顔をあげてから思った。大丈夫かなと
まぁ、この格好だから気づかれないだろう
花屋に入ってみると、普通の花屋さんでは見れないような花があった
店員さんに聞いてみると、ここは造花を主に取り扱っているらしい
私はいっぱいある造花の中から、ジンチョウゲを選び袋に入れてくれるのマツことにした
店を出て、少しでも久しぶりに大通りを歩こうと思った。あと少しだけでもいいから…
私はある一つの本を持っていた。その本には、オレンジ色のマリーゴールドの押し花のしおりが挟まっていた
そのページには、一番上に立つ人が言う言葉は、あまり信じてはいけない。何故なら、自分の人生が狂ってしまうから
そっか、私がやってたこと当てられたな
おっと、もう、気づかれるかな。裏通りに行こうかな
やっぱり、独りは落ち着くな
あの、少し時間いただいてもいいですか。と後ろから話しかけられた
私は後ろを振り向いた。あっ、気づかれてしまった…
早くここから離れないと
「この場から逃げないでくれる。少し協力して欲しいだけだから、ね」
「い、いや、大丈夫です」
「そんなこと言わないでくださいよ」
「本当に大丈夫なので…」
「協力してくれないならアジトまで来てもらわないとですね。ほら、お前ら、こいつをあの場所へ」
『分かりました、太陽の子と言われる獅子泰保様』
「ちょっと、やめて、離して」
「だったら、真実を言ってもらおうか」
「そ、それは…」
あとは、あの子に託した 全知全能だからね 必ず、このアジトから出るけど…出られるのか?