テラーノベル
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帰ってからの編集作業は、ハルカにとって特別だった。
「あの子のラストカット、もう一度見ても泣けるわ……」
「これ、絶対にバズるとかじゃない。記録として、ちゃんと残したい」
「タイトルは……どうしようか」
ミナミが小さく微笑む。
「“夢は、カメラの向こうに”。どう?」
ハルカはすぐに頷いた。
その日、動画は無言でアップされた。
テロップも効果音も入れず、ただ“映像”だけ。
それでも、コメント欄はあふれた。
「なぜかわからないけど涙が出た」
「本当に彼女はいたのかも」
「ありがとう。心に残る動画だった」
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