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あれからずっと。
授業や部活、マレウス様の護衛をしている時ですら悲しさと後悔で頭が埋めつくされていた。
「…い……!」
(何か出来ただろう…!)
「…シル…バー…!」
(なぜ俺はいつも何も…何も出来ないんだ…っ)
「おい!!!シルバー!!!」
「……っ!!」
「セ…ベク…?」
「あいつが居なくなって悲しいのは分かるが若様の護衛なんだ!!しっかりしろ!!!」
「すまない…」
「珍しくずっと上の空だな。他の奴らも心配していたぞ。若様も……」
言葉は聞こえているはずなんだ…。でも脳まで届かない。恐らく注意されているんだろう。
「ああ…、気をつける。」
俺は自室に戻ると、何か暗い感情が渦を巻いているような気がした。
俺は何かに縋るように彼女とのことを思い出す。