風鈴高にて
皐月(あー、モヤモヤするし、イライラもするけど…、憎めない…。)
楡井「おはようございます皐月さん!体調はもういいんすか?」
皐月『…、はぁ。』
楡井(ゲッソリしてる!!皐月さんしんどそうだし桜さんや蘇芳さんに言わなきゃ!)
桜「おい、お前朝からしょぼくれてんな」
楡井「さ、桜さん!!?」
桜「うるせーなお前は!!」
楡井「明らかに落ち込んでるでしょ!!空気読んで下さいよ!!」
桜「は、知らねー。俺に関係ないし」
蘇芳「桜くん、君は級長になったんだよ?ならクラスメートの事情も聞かなきゃダメなんじゃないかな?」
桜「それはお前らが押し付けたんだろ!!?」
蘇芳「ほら見て、こんだけ騒いでても皐月くん、全然見ないし上の空だ、何が考え事でもあるんじゃない?」
桜「…ッ後で覚えとけよ……」
桜side
確かにアイツ朝来ても上の空で挨拶もしない。
ボーッと空を見てるだけ。
桜「おい」
皐月『……。』
桜「おい!皐月!」
皐月『おわっ、びっくりした〜、どした?』
桜「お前ずっと考え事してたろ。」
そう話すと皐月は顔を真っ赤にして
皐月『…ッ、なんも、ないよ、何も無いからっ』
それが妙に腹が立った。
桜「お前こっち来い」
皐月『へ?おい、どこ行くんだよ!?』
皐月side
桜から連れられて空き教室に来たけど俺は何をしたらいいんだ?
桜「…、お前なんか隠してるだろ」
皐月『いや、そんな事ないけど…。』
桜「なら何であんな上の空だったんだよ…、何かあると思うだろ」
皐月『うーん……、これは俺の事だし…、桜達には関係ないよ。』
俺がそう告げると桜は一瞬悲しそうな顔をしたと思ったら次はキッとして
桜「お前はそれでいいかもしんねーけど、周りの奴らまで不安にさせるなよ!お前はまず溜め込み過ぎだし!周りにあんま話さねーし…、俺ら…く、クラスメートだし……。と、友達…だし……。」
桜は最初こそはカッコよく言ってたけど段々顔が真っ赤になってって……。
皐月『…桜顔赤すぎ〜!』
桜「なっ!お前の為に言ってんだろ!!」
皐月『ごめんごめん、でも今回のは別に喧嘩とか親とかそう言うことじゃないのよ…、ただ俺が頑張ればいい話さ…。』
桜「??余計に分かんねぇんだけど?」
皐月『うーん、強いて言えば犬と一緒に過ごすみたいな??』
桜「お前犬飼うのか?」
皐月『うん、そんなとこ、それでどう過ごそうかなーって』
桜「なんだよ…そんな事で思い詰めてんじゃねーよ…」
皐月『ごめんごめん、みんなに何ともないって言っといてくれ?俺は色々考えたいからさ』
桜「まぁ、分かった」
総代を犬と言ってしまった……。
でもあながち間違ってないよな……。
さて、梅先輩と一緒に暮らしたら俺の生活どうなんのよ……。
常に警察と過ごしてる様な感じだと嫌だなぁ…。
学校終わり
風鈴生が全員帰った後
梅宮「おー!皐月こっちこっち!」
下駄箱で梅先輩が待ってた…。
本当は先に帰りたかったけど流石にそんな事したらバチあたりそうだし…。
皐月『……(ムス)』
梅宮「何だよそんな顔してー!俺は皐月と暫く暮らせると思ったら嬉しいぞ!」
皐月『……、はぁ、行きますよ。』
そう告げると嬉しそうに着いてくる梅先輩がやはり犬にしか見えない……。
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