タイトル:「赤い手袋の謎」
冬の夜、名探偵てると(くん)は、とある邸宅で開かれたパーティーに招かれていた。
その晩、豪邸の主人・もぶもぶが書斎で何者かに殺害される。
彼の右手には、血に染まった真っ赤な手袋がはめられていた。
現場には誰もおらず、窓も扉も内側から施錠されている密室状態。
犯人はどこに?
手がかりはこの赤い手袋だけ。
てるとは静かに部屋を見回し、事件の真相を追い始める。
「まず、赤い手袋だが…これは普通の革手袋ではない。手首に小さな刺繍がある。」
てるとは手袋を慎重に調べ、屋敷のメイド、モブ実に聞いた。
「この刺繍は…家族のイニシャルのモノではありませんね。しかも、この手袋、ここ数日誰も使っていません。」
さらに調査を進めると、犯人は事件の前日に屋敷の倉庫で赤い手袋を見つけ、犯行に使ったことがわかった。
次にてるとは、閉ざされた窓の鍵をよく観察する。てるとて
「この鍵は外から開けることができない構造だ。つまり、犯人は内部にいた可能性が高い。」
てるとは参加者全員の動きを一つずつ確認し始めた。
彼の目に留まったのは、緊張で汗をかいている若い弁護士・モブ村だった。
「モブ村さん、事件の夜、あなたはどこにいましたか?」
「ええ、書斎の隣の図書室で資料を整理していました。」
てるとはモブ村の話に矛盾があることを感じた。
「図書室の本棚には埃が積もっていますが、あなたの手の跡がないのはなぜですか?」
モブ村は言葉に詰まり、ついに自白した。
「実は、被害者とトラブルがありまして…感情的になってしまったんです。」
事件の真相はこうだ。
モブ村は被害者に不利な証拠を隠されるのを恐れ、襲いかかったが、その際に赤い手袋を犯行道具として使い、密室状態を装ったのだった。
てるとは静かに事件の全貌を説明し、法の裁きを待つことを促した。
「赤い手袋の謎」続編:消えた証拠品
事件が解決し、犯人・モブ村は逮捕された。
しかし、てるとはどうしても気になることがあった。
あの赤い手袋がなぜ屋敷の倉庫にあったのか?
そして、なぜ犯人はあえて使い古された手袋を犯行に用いたのか?
てるとは再び屋敷を訪れ、倉庫を詳しく調べ始める。
そこで見つけたのは、古い日記の一部。
日記にはこう書かれていた。
「この屋敷には秘密がある。赤い手袋は、かつて家族の誰かが使った大切な品。だが、今はただの古ぼけたモノに過ぎない。」
さらに調べると、赤い手袋の刺繍は実は屋敷の初代当主のイニシャルだった。
犯人はこの事実を知らずに手袋を使ったのだ。
そしててるとは気づいた。
「事件の真相は単純な犯行だけではない。犯人は真実を知らされずに動かされた“駒”に過ぎない」
その頃、てるとの携帯に謎のメッセージが届いた。
『真の黒幕は別にいる。次の一手を見逃すな――』
てるとの新たな推理が始まる予感を残し、物語は続く――。。。