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蒼は謎のメッセージに動揺しながらも、冷静さを保っていた。
彼は屋敷の周囲を注意深く調べ、関係者に再び話を聞き始めた。
そこで浮かび上がったのは、被害者・黒田隆一の長年のライバル、実業家の高橋という人物だった。
高橋は以前から黒田と土地や資産を巡って対立していたという。
てるとはもぶの元へ足を運ぶ。
「もぼさん、あなたはもぶもぶ氏と何か隠しているのではありませんか?」
もぼは微笑みを浮かべ、静かに答えた。
「残念ながら、あの男とは確かに確執があった。しかし私には潔白を証明する証拠がある。」
その証拠品とは、屋敷の地下室で発見されたもう一組の赤い手袋。
しかしこちらは新品同様で、刺繍もなく、もぶもぶの個人的なものとは違っていた。
てるとは推理を巡らせる。
「つまり、犯人が使った赤い手袋はすり替えられた可能性もあるのか…?」
さらに調査を進めると、地下室の鍵が最近新調されていること、そしてその鍵がもぶの所有するキーケースと一致することが判明した。
この事実を突きつけられたもぶは動揺を隠せなかった。
「くっ…これには説明が必要だ。だが今は言えん…」
てるとはここで一度引き下がるが、胸の中では次の計画を練っていた。
「真相に近づいている。今度こそ真犯人を暴く時だ――」
てるとの名推理はさらに深く、闇の奥へと迫っていく。
次回、決定的証拠の発見と、真の黒幕の姿が明らかに…!