テラーノベル
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翌日、 元貴は病室窓からさす
やわらかい朝日に照らされ
目を覚ましました。
まだ3月上旬とはいえ、
外はすっかり暖かい空気で満ちています。
窓の外をのぞくと、一本の桜の木が
いくつかの蕾を花咲かせていました。
「きれい……あっ!」
そんな桜を見ていた元貴はあることに
気づきました。
「あのお花、おてて届くかも、!」
一輪の桜が 窓のすぐ近くで
風に揺られているのが目に入ったのです。
綺麗な桜を見ているうちに、元貴は
ささやかなサプライズをひらめきました。
「ひろとにあげたら喜んでくれるかな?」
あの、手が届きそうな桜をとって
今日会いに来てくれるひろとに
プレゼントしようと思ったのです。
「よし………!」
覚悟を決めた元貴は
ゆっくりとベッドから降りると
ルームシューズを足にかけ、
窓辺に駆け寄りました。
普段はりょうか先生から
「危ないからひとりで窓に
近づいちゃダメだよ」
と、
言われているのでひとりで窓辺に行くのは
初めてです。
実をいうと元貴はほんの少し…
いえ、かなりどきどきしていました。
ひろとのためとはいえ、
だいすきなりょうか先生との約束を破るのは
初めて。とっても怖かったのです。
元貴はぎこちない手つきで鍵を回し、
窓を開けました。
「わぁ………!」
おだやかな春風にのせられて、
甘いさくらの匂いと、どこからかやってくる
爽やかな新緑の草木の匂いが一度に部屋を
満たしていきます。
そんな暖かな空気に後押しされつつ、
元貴は一輪の花に向けて自分の手を精一杯に
伸ばしました。
しかし、
あとほんの数センチだけ届きません。
元貴の小さな手が何度も空を切りました。
「あとすこし………あとすこし…………」
もっと手を伸ばそうとすればするほど
踵が地面から離れ、
だんだんと つま先立ちになっていきます。
でも桜をとることに必死になっている元貴は
そんなことお構いなしです。
それどころか足の指先にぐっと力を込めて
もっと高く手を伸ばそうとしていました。
あとほんの1センチほどで手が届くきそう。
そのときです。
元貴の視界がぐらっと大きく揺れ、
体が前のめりに傾きました。
「わっ………!」
その勢いのあまり
元貴の小さな体が窓の外に投げ出され、
宙に浮きます。
(このままじゃ落っこちちゃう……っ!)
元貴の病室は大きな病院の南棟。
三階の一番端っこです。病院の南側は
雑木林のようになっており、あまり人は
通りません。
このままでは地面に真っ逆さま。
と、そのとき___。
「元貴っ、!」
どこからか元貴の名前を呼ぶ声が
聞こえてきました。
おひさしぶりです!はるんです!
このお話はもうひとつのお話が割とシリアス
なので、ポカポカな感じで行こうと思って
いたのですが…
なんだか危ない空気が
してきちゃいましたね笑笑
追記
少し前からAIがコメントを
書いてくれるようになりました。
でもだからこそ皆さんが書いてくださる
コメントや押してくださる♡に
より一層嬉しさを感じます!
いつも励みになっています!
本当ありがとうございます!
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コメント
3件
涼架看護師?ひろぱ?最後のはだれなんだろう、、、
えっ…!?最後の「元貴っ!」でちょっと鳥肌立ったんだけど😭💦 桜を取ろうとして窓から落ちそうになるシーン、手に汗握ったよ…! りょうか先生との約束破っちゃう罪悪感と、ひろとくん喜ばせたい気持ちの揺れがすごく愛おしかった🌸 はるんさんが「ポカポカで行こうと思ったのに危ない空気に」って言ってるの、めっちゃ分かるw 私も次話ドキドキしながら待つよ〜!!