テラーノベル
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#公安
あーむ
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セーフハウスの空気は、張り詰めていた。
バルカの残党によるサイバーテロを阻止するため、太田は不眠不休でキーボードを叩き続けている。その隣で、黒須は銃のメンテナンスをしながら、じっとモニターを見つめていた。
「……ダメ、これ以上は無理。相手のファイアウォール、尋常じゃないわ」
太田が頭を抱え、絶望的な声をあげる。
その時、部屋の奥で静かに状況を見守っていた乃木憂助が、ゆっくりと立ち上がった。
いつも通りの、少し気弱そうで、頼りなさげな商社マンの笑顔。
「太田さん、僕に少し端末を貸していただけますか?」
「え? 乃木さん、あなたに何ができるっていうのよ……」
太田が怪訝な顔をした瞬間。
乃木がガタッと椅子を引き、腰掛けた。その瞬間、彼の「空気」がガラリと変わる。
背筋が凍るような冷たいオーラ。世界を一瞬で敵に回すような、狂暴な視線。
「おいおい、情けねえなブルーウォーカー。この程度のゴミ箱、さっさと蹴破りゃいいんだよ」
声のトーンが一段、低く、ドスの利いたものに変わる。
乃木の中に眠るもう一人の男――「F」が表に出てきたのだ。
「先輩……!」
黒須の目が、一瞬で狂信的な輝きを帯びる。いつもの乃木に対する態度とは違う、怪物に対するそれだ。
「黒須、ガタガタうるせえぞ。お前は突入の準備をしとけ」
Fは太田を押しのけ、凄まじい速度でキーボードを叩き始めた。
「フッ、いい面構えだ。行くぞ黒須! 地獄の蓋を開けてやる!」
「了解です、先輩!!」
黒須が歓喜に満ちた声をあげ、銃を構える。
気弱な乃木ではなく、「F」の出現によって、三人の危険な夜が加速していく
コメント
3件
2話もやりますねぇ
Alで作ったらすげえ…
第2話、一気に引き込まれました。気弱な乃木さんから「Fへの切り替わり、あの空気の変わり方が本当に鮮やかで……背筋がゾクッとしました。黒須さんの「怪物を見るような目の輝きも、人格が違えば周囲の反応も変わるという演出が効いていて、これからの危険な夜が楽しみです。続きが気になって仕方ないです!