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学園長Sadi
モブ「おはよーございまーす」
学「おはようございます」
学(あ、河合さん)
愛衣「学園ちょ…う”う”ん」
愛衣「あ、そういえば冬也昨日言ってたリップ持ってきてくれた?」
富士「おう、これだろ?」
愛衣「そうそう!じゃああとで貸して~」
富士「教室ついたら貸してやるよ」
学(?話しかけてこない…まあそんな日もあるか)
3限
学「…」
ドン
愛衣「ぎゃっ」
学(!?河合さん!?)
学「っとすみません大丈夫ですか?」
愛衣「ごめんなさい」
愛衣「ありがとうございます」
学(やっぱりなんかおかしい、いつもなら好きって言って来るのに)
学「ところで今授業中ですけどどうしたんですか?」
愛衣「あ、えと、その…」
愛衣「た、頼まれごとをされまして!秦中先生に!」
愛衣「なのでさようなら!」
学「あ!ちょっと!」
学「…行ってしまいました…」
学(なんかあったのか…?)
学(ていうか頼み事は嘘だな、あっち屋上だし)
昼休み
学「…来ない」
学(いつも誘いに来るのに)
学(そっけなくし過ぎて嫌われたか…?)
学(それか他に好きな人ができたとか…)
学(…やめよう)
十分後
学(まじで来ないのか?)
学(いくら生徒と教師だからと言って毎回同じ一言だけで逃げるのはさすがによくなかったか…)
学「生徒と教師という立場がなければOKしてたんだけどな…」
バン
学「!河合さ…」
晴明「学園長~!!!」
学「ああなんだ晴明君でしたか」
晴明「ひどくないですか!?」
学「今度はなにやらかしたんですか…」
晴明「柳田君がまた変な薬を試そうとしてくるんです~!」
柳田「やだなぁ晴明先生、これはかかったところが風船みたいに膨れ上がる薬だよ」
晴明「十分変な薬だよ!!!」
柳田「あれ?学園長先生まだお昼ご飯食べてないの?」
学「少しやることがありまして」
学「今から食べるところです」
柳田「じゃあ柳田特性栄養ドリンクも…」
学「遠慮しときます」
放課後
富士「~~~~~」
愛衣「~~~」
学(!河合さん…)
富士「明日休みだし買い物いかねぇ?メイク教えてやるよ」
愛衣「え!行く行く!何時から!?」
学(!?それってまさか…)
富士「ん~じゃあ明日の10時に駅集合で」
愛衣「わかった!」
学(明日の10時に駅…)
家
学「はぁぁぁぁ」
隊「どったのそんなでかい溜息なんか吐いて」
学「…」
隊「…もしかして前言ってた河合さん?」
学「なんでお前が知ってんだよ」
隊「前飲んだ時にめっちゃ言ってたよ」
回想
学「それで河合さんがかわいくて…」
隊「誰だよ河合さん」
隊「好きなんでしょ?河合さんが」
学「…一年生の時に告白されたんです」
隊「なんだ河合さんもあっちゃんが好きなんだ」
学「でも私は教師で河合さんは生徒だし未成年だからって振ったんです」
隊「へ~」
学「でもそれからも毎日顔合わせるたび好きって言ってくれるんです」
隊「河合さんメンタル凄いね笑」
学「でも毎回感謝だけしてぬらってるんですけど」
学「なぜか今日は全く話しかけてもらえなくて…」
学「嫌われたかもしれないって」
隊「なるほどね」
隊「じゃあ今日は全く話してないの?」
学「いや、廊下でぶつかってちょっとだけ話した」
学「でもやっぱり冷たいというかそっけないというか」
隊「好きって言ってくれなかったんだ」
学「はい」
隊「そっかそっか~あのあっちゃんが恋か~」
隊「女の子は昔から好きだけどそういうのじゃなかったしね~」
隊「でも今日金曜日で明日と明後日休みだしあってどうこうできるのは月曜日だもんね」
学「それが明日買い物に行くって言ってたんです」
隊「じゃああっちゃんも明日行ったら?」
学「でも嫌われたとしたら休日まで顔を合わせるのは…」
隊「いいじゃんいいじゃん僕もついてってあげるから~」
学「なんも奢らねぇぞ?」
隊「え~、でもおもしろいあっちゃん見れそうだし♪」
学「はぁ、勝手にしてください」
隊「じゃあ決まり~!」
隊「あっちゃん明日もその恰好で行くの?」
学「そんなわけないでしょう」
学「普通に私服で行きますし面も外します」
隊「じゃあ素顔ばらすの?」
学「グラサンにマスクでいきます」
隊「不審者じゃん」
隊「せめてマスクくらい外しなよ」
学「分かりましたよ…じゃあグラサンで行きます」
隊「今日のあっちゃん妙に素直だね」
学「うっさい」
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