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4 - 第四章〜愛を歌にして地獄を照らせ

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2025年04月22日

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第四章〜



―1― 『ASHES』――タプの新曲


タプが突然出した新曲、その名は**『ASHES』**(灰)。

タイトルも歌詞も、燃え尽きた愛をテーマにしたヘヴィなバラード。

MVの中では、

焼け落ちた部屋の中で、灰を被ったような姿のタプが、

ひとりだけ見えない誰かに向かって、

祈るように歌っている。

「君が落とした灰の上で

俺はまだ踊ってる」

「この胸に刻んだ焼き印を

誰にも消せない」

映像の中の”焼き印”は、明らかに首元に残されたキスマークを模していた。

SNSは即座に反応した。

「これ……完全にジヨンのことじゃん」

「あの時の匂わせ、ぜんぶ繋がった」

「えぐすぎて泣いた」

「MVの考察止まらない」

24時間で1億再生突破。

世界中のファンが、息を呑んで”その愛の地獄”に魅入った。


―2― 「なあ、俺の曲だよな?」


リリース後数日、ジヨンがタプの部屋にやってきた。

誰にも告げず、深夜、インターホンも鳴らさず――合鍵で。

「『ASHES』……俺のことだよね?」

タプは答えない。

代わりに一歩近づいて、ジヨンの胸元を掴む。

「そうしないと、吐き出せなかっただけだ」

「……じゃあ、なんで“誰に向けて”って書かないの?」

「……お前にしか分からないようにしたから」

その瞬間、ジヨンが笑った。

ぞっとするような、優しい顔で。

「好き。……やっぱ狂ってる、たっぴょん」

唇を塞がれ、床に押し倒される。

夜の静寂の中で、二人の影が交わる。

身体が重なるたび、

喉奥から、微かな呻きと熱が漏れた。

🔥🔥🔥🔥🔥


―3― 世界は“愛の芸術”として讃える


『ASHES』は、その歌詞と映像、タプの鬼気迫る演技によって、

「愛と依存の究極形」として世界中で議論された。

音楽評論家はこう書いた:

「これは一つのラブソングではない。

芸術として昇華された、精神の崩壊と支配の記録だ」

「“燃え尽きた灰の上で踊る”という比喩は、

自我を失ってまで愛に生きた者の悲哀と純粋性を示している」

ファンの間では”たっぴょんの声でしか届かない痛み”と呼ばれ、

音楽賞を総なめにする一方で、“誰のための曲か”は公にされることはなかった

しかし、誰もが知っていた。

あれは――

ジヨンのための歌だと。


―4― ジヨンの掌の中、燃え尽きる愛


「逃げても、また曲を書くんだね。俺のこと」

ベッドの上、タプの背中にキスを落としながら、

ジヨンは囁いた。

「いいよ、たっぴょん。全部俺のものにしてあげる」

タプはもう抵抗しない。

むしろその言葉に、静かに目を閉じた。

心は焦げつき、

感情は熱で溶け、

それでも――彼の隣を選んだ。


―5― 新しい匂わせ、始まる


ライブでのパフォーマンス中、ジヨンが見せた仕草。

マイクを持つ指に、タプのMVと同じ黒い灰のペイント。

セットリストの最終曲には、急遽『ASHES』のイントロが追加され、

最後の一言をこう締めた。

「灰になっても、残るのは名前じゃない――愛だから」


、 、 、


たっぴょんまで狂っちゃった笑

第五章〜

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