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酒巻は谷さんと話したい。
(谷さん…)
私にとって谷さんは理想です。谷さんは何を考えてるのかよくわからない感じでミステリアス、だから周りからは不思議な子として見られてるっぽく谷さんに用事が無く話しかけようとする子はまだ1人しか見た事ない。
谷さんはよく校内を徘徊しているそれに気づいたのは一週間ぐらい前、先生に頼まれて理科室に授業で使う道具を取りに行った時だ。
(あれ?谷さん?)
理科室があるこの階は理科室以外の教室はあまり使われてない。しいていえば物置として、または廃部寸前の部活の部室だ。
(あそこは確かオカルト研究部?だっけ谷さんどこも部活入ってなかった気が…)
谷さんはオカルト研究部の部室の前に立っていたが、そのまま中へ入ってしまった。
(鍵かかってないんだな…)
(何しに行ったんだろう、気になる…でも覗きなんてあれだしストーカーしてるみたいだし…でももし今1人の谷さんに何かあったら、?)
この階にある使われてる教室はオカルト研究部と理科室だけ、理科室は定期的に授業でそれなりに使われているが理科室とオカルト研究部は1番遠い位置にある、しかも掃除も行き届いてなくあまり綺麗では無いので誰も近づこうとなんてしないオカルト研究部の部員も1人抜けて人数が足りなく、ほとんど廃部状態なのでもう部室に来る人も誰もいない。
(何かあってからじゃ遅いよね、谷さんには申し訳ないけどこっそり見させてもらおう。)
スッ…。
こっそり見てみると谷さんさ仰向けで大の字に教室のど真ん中で寝ていた。
(え、何してるの?床に寝そべって汚くない?制服汚れちゃうよ…ん?あれ。)
よく床を見てみると床は綺麗にワックスがかけられていました。
(なんで?!ここはワックスがけなんてしばらくされてないはずだし、なによりワックスがけをするような時期でもないのに。)
少し疑問を抱きながらもうしばらく覗いていると。
(なんかっお、お菓子出てきた、)
谷さんはポケットから鍵を取り出し、教室に設置してあった鍵付きの棚からお菓子を取り出した。谷さんはそのまま小さい口にお菓子を放り込み至福の笑みで美味しそうにお菓子を食べ始めた。
ボリボリボリボリボリボリ……モグゥゥ
その時、酒巻は谷口のあまりの可愛さに心も脳も体もやられてしまった。
ッッ!!!!!バターン!!
「ナンダ?」
廊下から何か倒れる物音が聞こえて、驚きつつも急いで見に行ってみると人が倒れていた。
「!?ド、ドウシタ?ダイジョウブカ?!!イッイキハ…アッタ、ヨカッタ。ハッハヤクセンセイヲヨバナイト…!」
そこから記憶が無い。倒れた衝撃で気絶してしまったから、あの後谷さんと私は初めて喋れた。
「サカ、マキサン、ダイジョウブ?」
私は嬉しさと恥ずかしさのあまり変な声を出してしまった…
「フへッあっ大丈夫です、色々とご迷惑かけちゃってすみません、ありがとうございました。」
「キニシナイデ、ダイジョウブナラヨカッタオダイジニネサカマキサン、」
ハッッッッッッ
腰が抜けてしまった。
「オッオイダイジョウブカッ?!!!!!」
まあ色々話をすっ飛ばして谷さんに質問したらよくあの教室に通ってること、教室内を綺麗にしたのは谷さんだったと言うことを教えて貰った。谷さんはあまり先生や他の人に知られたくないらしくこの事は内密にしてと頼まれた。
(今日は谷さんの口にお菓子の食べカスが付いてる!またもぐもぐ食べてるのかな?)
「おい、なんか口についてるぞ」
「ギク」
「ギクじゃない、お菓子だろ校内でお菓子はダメだよな?放課後反省文、」
「ハアアアアア……」
しっかり怒られてました。
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