テラーノベル
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タオルケットに包まれていた身体からタオルケットを引き剥がす
抵抗する暇もなかった小柳君の胸は激しく上下している
その身体にそっと触れた
「‥‥小柳君」
「ハァ‥‥ハァ‥‥」
「まだ辛い?」
また目を細めてこちらを見ている
俺にされた事が嫌なのかそうでないのか
判断はつかない
「もっとしてあげようか?」
「‥‥‥‥‥‥」
力なく小柳君の膝が閉じられた
俺はその膝に手を置き、小柳君の様子を伺う
本当に嫌なら‥‥
それはそれで諦めなくてはいけないし
「‥‥嫌?」
「‥‥‥‥‥‥」
「え、どっち?」
「嫌ならこの家居ねぇし‥‥」
「それは‥‥いいって事?」
「いちいちうるさいな‥‥」
「だからつまり俺の事‥‥好きって事?」
「‥‥‥‥だから言うなって」
「だってそれは両思いでした方が‥‥気持ちいいでしょ?」
「だったら早く言えば良かっただろ」
「えっ?それは‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
どれくらい早く聞いてたら答えてくれたの?
でもそれってつまり‥‥
昔から俺の想いは伝わってたって事?
「だったら早く俺に言ってくれたら良かったのに」
「なんで俺が言うんだよ」
「どっちだって良かったって事でしょ?」
「だったらお前が早く言えよ。そしたらあんなジジイのペットにならなくても良かったのに」
「まさかあんな所で再会するなんて夢にも思いませんから」
「本当‥‥お前が来てくれて助かった。ありがとう」
「早く体も落ち着くと良いですけど」
「一生このままだったらどうする?」
「そんなの‥‥俺が世話するに決まってるでしょ?」
「いつか面倒になって捨てられるかもな」
「そんな事するわけないでしょ?どんな面倒事だって小柳君の事なら構わないけど」
「お前ってそんな事言うんだ」
「‥‥もう余計な事言わなくてもいっか」
「あっちょっと!んっ‥‥星導っ⁈」
両膝に置いた手でその膝の間に体を捩じ込んだ
そしてピッタリと身体を合わせる
「しても‥‥いい?」
「‥‥良いよ」
優しいその声で俺は小柳君の中へ迎え入れられた
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コメント
4件
第12話、読み終えました……!「嫌ならこの家居ねぇし」の台詞に全部持ってかれた感覚です。それってつまり、小柳君はずっと前から受け入れる気持ちがあったってことですよね。星導くんが「昔から俺の想いは伝わってたって事?」と気づくシーン、胸が熱くなりました。お互いに言えずにすれ違ってきた時間を思うと、ようやく通じ合えたこの瞬間がとても尊いです。ラストの「良いよ」の優しさと、その後の描写の丁寧さが、この二人の関係をちゃんと温かいものに見せていて、すごく良かったです。
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#にじさんじBL
蒼月
3,639