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皐月side
それから俺たちは干渉しないように送ってきた。
出来るだけ会わないように、会っても梅宮から言われても無視する様にした。
じゃないと…俺が…俺じゃなくなるみたいで…。
どうしても……梅宮の目線が俺に向いてるようで…気まずくて……恥ずかしくて……。
ワザと避けてる……。
ある日
梅宮「皐月、話がある。屋上に来い。」
皐月『はぁ?行くわけ梅宮「総代命令だ。」…、分かったよ……。』
俺はそのまま屋上に向かう。
扉を開ければ梅宮が居た、当たり前だけど。
梅宮は俺を確認するとズンズン進んできて……ッ
ギュッと抱きしめられた。
皐月『ちょっ!男に抱き着かれる趣味ねぇ!』
梅宮は黙ったまま。
梅宮「これ以上!皐月を傷付けたくない、俺か守りたい、だから、なぁ、この手を取ってくれよッ!もう離したくないッ!」
何でこんなに必死になれる?
俺には分からない。
皐月『待て待て待てッ!その話は置いといたハズだろ!?』
俺がそう答えると梅宮はシュンとしながら
梅宮「…だって、皐月が誰か違う奴と一緒になるのが…嫌だから…。」
自己中野郎が…。
皐月『あのなぁ、俺は約束は守る、ただ急かられるのも、自分通りにしたいのも嫌だ。俺は、自由でいたい、俺は俺だ。俺の人生だ。俺のやりたいようにする、そこに総代だとか、親友とか関係ない。』
梅宮は悲しそうな顔をして…
梅宮「…そ、そうだよなぁ、皐月の人生だもんだ…ごめん。早とちりしちまった……。」
しょもしょもしてる梅宮を横目で見つつ俺は
皐月『…俺は…俺がしたいようにする。ただ、約束は守る…、それだけだ!』
俺が話すと梅宮はコテンと首を傾げて何が言いたいの?と言わんばかりの顔で……。
ああー!もうっ!
皐月『お前の好意は受け取ってんだッ!だから待てって言ったんだよッ!自己中!あほんだらァ!!』
俺が叫ぶと
梅宮「…えへへ、そっか!俺の気持ちちゃんと伝わってたんだな…、嬉しい。」
何だこの生物、甘やかしたい…。撫で回したいッ!!
母性がッ!無いはずの母性がッ!!
皐月くんは本当に可愛いもの好きだし、守ってあげたくなる人なんです…。
この際……さつうめも……??