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朝。
もふくん「……誰」
どぬく「……おはよう」
いつも通り。
何も変わらないはずだった。
でも。
もふくん、今日は。
どぬくから少し距離を取る。
どぬく「……来ないの?」
もふくん「……わかんない」
その一言。
どぬくの中で、何かがズレる。
もふくん、机のメモを見る。
『どぬくを信じていい』
しばらく見つめて。
もふくん「……これさ」
どぬく「……うん」
もふくん「……ほんと?」
沈黙。
どぬく「……ほんとだよ」
もふくん「……証拠は」
どぬく「……」
言葉、詰まる。
今までなら。
“雰囲気”でどうにかなってた。
でも。
今日は違う。
もふくん「……なんか」
一歩、下がる。
もふくん「……怖い」
その瞬間。
どぬくの中、崩れる。
どぬく「……怖くないよ」
すぐ近づく。
もふくん「来んな」
初めての拒絶。
どぬく「……は?」
もふくん「……距離近い」
いつもは。
自分から来てたのに。
どぬく、手が止まる。
どぬく「……なんで」
小さく。
どぬく「……なんで今日だけ」
もふくん「……わかんない」
でも。
さらに一歩、離れる。
どぬく「……やめて」
声、少し震える。
どぬく「……それ以上行かないで」
もふくん「……」
止まる。
でも。
戻らない。
どぬく、初めて。
“追いかける側”になる。
どぬく「……昨日まで来てたじゃん」
どぬく「……毎日来てたじゃん」
どぬく「……なんで今日だけ違うの」
もふくん「……知らない」
どぬく「……知らないで終わらせるなよ」
近づく。
でも。
もふくん、また下がる。
その距離。
今まで一度もなかった距離。
どぬく、固まる。
どぬく「……俺」
小さく。
どぬく「……間違えた?」
もふくん、何も言わない。
ただ。
見てる。
“知らない人を見る目”。
それが。
一番、刺さる。
どぬく「……やだ」
一歩、近づく。
どぬく「……戻って」
どぬく「……いつもみたいに来てよ」
もふくん「……」
少しだけ、迷う。
でも。
動かない。
どぬく、崩れる。
どぬく「……やだって」
どぬく「……俺、これないと無理」
初めての本音。
どぬく「……お前が来るから、保ってたのに」
もふくん、目が揺れる。
どぬく「……俺の方が依存してたじゃん」
静かに。
崩れる。
どぬく「……やだ」
どぬく「……離れないで」
もふくん、ゆっくり。
一歩、近づく。
どぬく、息止まる。
もふくん「……」
手、伸ばす。
少しだけ。
どぬくの服、掴む。
ぎゅ。
どぬく「……っ」
もふくん「……なんか」
小さく。
もふくん「……ここがいい」
どぬく、崩れたまま笑う。
どぬく「……それ」
どぬく「……それでいい」
どぬく「……それだけでいい」
もふくん「……でも怖い」
どぬく、すぐに。
どぬく「……怖くないようにする」
どぬく「……全部やり直す」
どぬく「……今度はちゃんと」
少しだけ震えながら。
どぬく「……好きにさせるんじゃなくて」
どぬく「……好きになってもらう」