テラーノベル
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彼の手は、まるで自分の皮膚の内側を知ってるみたいだった。
指先が腹筋のきわをなぞるたびに、浅い呼吸が漏れる。
「……もう許して…くだっ、、さい
声を堪えるたびに、腹の奥が疼く。
彼は、下腹をほんの少しだけ押し上げるようにして、舌でへその下を這った。
ビクッ——
それだけで、身体が勝手に跳ねた。
彼の舌が止まった。
唇が触れてるか、触れてないか。
「……力を抜け…
耳元で低く囁かれて、腰が勝手に浮く。
触れられてないのに、触れられてる。
いや、皮膚じゃなくて中が反応してる。
そして、ぐっと腰を掴まれた。
そのまま、彼は体を沈めてくる。
——ぐちゅ
「あ……っ」
ぬるくて、熱くて、なにも考えられない。
息と声と、液体の音が混ざる。
奥まで入ったあと、少しだけ動かずに彼が言った。
「おまえの腹の中、俺のでいっぱいにするか
彼が暴力的に囁いた
そして——
彼が喉を鳴らしながら突き上げるたび、腹の内側に熱が染み込んでいった。
じゅわっ……
抜けなくなるほどの液体が、腹の奥で跳ねてる。
身体じゃない、脳がぐらぐら揺れて、腹だけで
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