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2025年02月02日

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※これでいいんでしょうか……

※拙い文章ですが楽しんでいただけると嬉しいです





※前提

 セフレしてたりしてなかったりな雰囲気の赤桃

 赤は桃を追いかけて看守になった。桃への矢印はあるかもしれない





ツン、と鼻の奥を刺激する独特なにおい。

金属製の頑丈な扉を開き、入ってきたのは我らが看守長、ないくんだった。

警棒を軽く振り、付着していた赤黒い液体を払って腰元に納める。

あ。

「……折角綺麗なカオしてるのに」

ないくんの綺麗なカオに血が付いてたから、袖でそれを拭き取ってあげると、ないくんは眉を顰めて怪訝な表情をする。

「執務中は敬語」

「……はぁい、看守長」

りうらの右手を振り払って、残りの血痕を拭うないくん。

ないくんの綺麗なカオが汚れちゃうから、正直、りうらは拷問とかやめてほしいと思う。

って、前、副看守長に相談したら、『アイツは拷問の才能とか、上からいろいろ認められとるんよ。あと、アイツ自身もそういう性癖持っとるし。やめさせるんは無理やと思うで』って言われた。

『まろはグロいの無理やし拷問とか絶対嫌やけどな』とも言われた。

少し豪華な看守長席に座って、囚人のデータを見ているないくん。

いっそのこと、ないくんも檻の中に閉じ込めちゃいたいなあ、なんて。

背後に回って、資料を盗み見る。さっき拷問してきた奴らかな。

……あ、38番。こいつそういや、ないくんのこと抱きたいとか言ってたんだよなぁ……。隣の37番は抱かれたいとか言ってたし。

こんな何もないとこに閉じ込められてるんだ。そりゃ溜まるに決まってる。

けど、だからと言って、ないくんを汚い性欲の矛先にされるのは気に食わない。

「……なに」

ないくんの白くて綺麗な首と黒の制服の隙間に指を滑り込ませると、またないくんは怪訝な表情をした。

思いっきり引っ張って、首元にキスマークでも付けようと思ったのだが、この制服硬くてびくともしない。

「……これ硬くないですか」

「当たり前だろ。ここは攻撃的な奴ばかりなんだから安全のためにこうなってんだよ」

ふーん……。それにこの制服、着づらいし、脱がせづらいんだろうなあ。

折角えっちな服なのに、勿体ない。

「それだけか?」

……怒られそうだけどまあいっか。

ピンク色の襟足を軽く掬って、うなじに吸い付く。

ビクリと肩を揺らしたないくん。

うなじからは、普段血のにおいで隠されてるないくんのにおいがして、くらくらする。

口を離せば、白くて綺麗な首に赤い花が咲いていた。

「っ、お前な」

舌打ちするないくんがマジで怒る前に言葉を紡ぐ。

「マーキングです。知ってます?看守長って以外に囚人たちから狙われてるんですよ」

「俺にいたぶられたいだけのドMだろ、それ」

「いや?最高位の看守を組み敷いてぐちゃぐちゃにして、プライドズタズタにしたい輩だっていますよ」

例えば、りうらとか。

なんて考えていたのがバレたのか、ないくんは眉を顰めて、資料が挟まったバインダーでりうらの頭を叩いた。

「知りたくもなかったよ、んなこと。ほら、2番がまた3番の檻に行ってるぞ。担当お前だろ、ちゃんと見とけ」

「……はぁい」

しっし、と追い払われたので大人しく3番の檻に向かう。

……ないくん、いつになったら気づいてくれるかなあ。なんて。

鍵束をくるくる回しながらながら考えた。

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